時折吹く爽やかな風に、秋の気配を感じる頃となりました。
行く夏を惜しむかのように、道端の向日葵（ひまわり）が咲き誇ります。
秋に彩られ始めた周りの草花に、オレンジ色の輝きがとても良く映えていました。

語源の「日回り」は、太陽を追うように花が回ることからきていますが、実際は若い時期を過ぎると東を向いて動かなくなるのだそうです。
沈む夕日ではなく、昇る朝日を見続けるためなのでしょう。
向日葵のひたむきな姿は、いつも心を照らし、明るくしてくれます。

その姿も、もうすぐ見納めです。
しばらくの間、秋風に揺れる向日葵を名残惜しく眺めていました。

向日葵と朝日を浴びて祖父の家　琴典