田んぼから打ち上げる花火
2012年8月29日
鏡野・香々美川を少しさかのぼると藤屋という地区があります。
8月15日、「藤屋」では初盆を迎えた家族が、灯篭を流します。
灯篭流しの最後には、花火が打ち上げられました。
何万人も観客がいるなかで見る花火も良いものですが、田んぼの真ん中から打ち上げられるたった100発の花火も、それはまた素朴で風情があります。
慰霊・鎮魂、祈りの目的で打ち上げられる花火。
一瞬で空を彩り、その次の瞬間にはわずかな余韻を残しながら真っ黒な空へと戻ります。
花火のあとは、何かとても大切なものを無くしたときのような、もの悲しさがあります。
人間の一生も花火のようにパッと咲いて散っていきます。
できるだけ大きな華を咲かせられますように、今年も祈りを込めて。
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