たたらの里
2015年1月14日
鏡野町の富地区や越畑地区、ひと山越えた加茂町(現在は津山市)には、「たたら遺跡」が数多く残っています。
それぞれが、中国山地の山襞を作っている吉井川の支流の一番奥まった辺りに位置しています。
たたら製鉄は、7世紀頃に栄えました。昔は良質な砂鉄が採れ、周りには炭を焼くための雑木の山が広がっていたからでしょう。たたらの歴史の解説には、炉を作る粘土や、砂鉄を洗う水も重要な要素だったと書かれていました。製鉄のために利用された水路は、農業用水路としてそのまま利用されています。
水路を流れる水に、積もった雪が時々崩れ落ちます。灼熱の中で過酷な労働をしていた人たちは、もしかしたらこんな季節を待ち望んでいたのかもしれません。
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