天人淵
2013年8月16日
鏡野町を南北に流れる、香々美川の源流に、「天人淵」があります。大人の身長ほどの高さから、2本の滝が水しぶきをあげています。
ふと、滝壺にしては大きすぎることに気がつきました。これは、渦巻き状の水流によって、同じ場所をグルグルと移動する石や砂に、何万年もかけて底の岩盤が浸食された、甌穴(おうけつ)という大きな穴なのだそうです。
鮮やかなエメラルドグリーンの水面や、滝の音、水分を含んだ土の匂い、ひんやりと澄んだ空気に、穏やかな時間が永遠に続いていくように感じる、神聖な空間です。
「天人淵」という名前には、その昔、木こりが天女が消えていく様子を見たことから命名されたとの伝説があります。
深呼吸をすると、熱をもった体を奥からふわっと癒してくれました。
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