蕗の薹(フキノトウ)
2013年3月20日
下斎原は中国山地の山間にある落ち着いた山里です。今年は雪が少なめでしたが、ここら辺りではまだかなり雪が残っています。
雑木林の南斜面に、フキノトウが顔を出しているのを見つけました。
じっと春を待っていたフキノトウが、落ち葉の中から雪を割って出てきています。雪の中でも、かすかな春の兆しを知ることができるのでしょう。
毎年フキノトウが出てくる頃には、さまざまな野草が伸びてきます。春の野草を食べるのはその生命力をいただくという意味があるのでしょう。
子供の頃は「こんな苦くて美味しくないものを、大人はどうして喜ぶのだろう」と不思議に思っていました。
今では、待ち遠しかった春を味わう気持ちが、よく分かるようになりました。
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