かかし祭り
2011年10月11日
実りの秋もたけなわとなると、奥津温泉の道の駅には、ユーモラスな案山子(かかし)が立てられ、毎年恒例となった「かかし祭り」が開催されています。
黄金色に輝いていた稲穂は、ほとんど刈り取られた跡ですが、ほのぼのとした表情の案山子が立っている風景には、なにか心をなごませられるものがあります。
案山子があるからと言って、鳥威し(とりおどし)の役に立っているとは思えず、時々スズメが止まっている事さえあります。もちろんそのようなことは承知の上で、汗水たらして育ててきた稲が、無事収穫できますようにという祈りに近いものが込められているのでしょう。
鳥の被害を防ぐために、昔から知恵比べを続けてきたのですが、より効果的な方法がとられていく昨今、秋ののんびりとした風景が少なくなってきたのは、少し寂しい気もします。
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