秋は夕暮れ
2013年10月9日
秋の半日を高原で遊び、夕暮れ近くなって慌てて帰路につきました。西の空には細かい鱗雲が散らばっています。
長い坂道が終わると、奥津湖が現れてきます。良い夕焼けに出会えるかもしれないという予感がして、道草を食うことにしました。
トンネルを3つ抜けていく直線の国道を逸れて、ダムの土手沿いの曲がりくねった旧道にハンドルを切ります。途中には「赤壁邸」という古民家を修復した施設があるだけで、通る車はほとんどありません。
山際の雲は、時間とともに千切れたり、さざ波のようになったりしながら、染まっていきます。山吹色からレンガ色までの変化を見届けているうちに、高い位置に宵の明星が瞬き始めていました。贅沢な時間です。
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