第2回 受賞作品
応募総数 3,163編(童話 2,484編/絵本 679編)
[童話部門]
※(株)ポプラ社より出版。
「おじいさんとぼくのミツバチ」
- 多加山 悠哉 様(東京都)
- ※こちらの作品はあらすじのみのご紹介とさせていただきます。
- ※作品名が「おじいさんとミツバチ」から変更になりました。
- 主人公の拓郎は小学生。ある日、おじいさんが病気で入院をしてしまいます。それからは拓郎が毎週水曜日の午後、ひとりでおじいさんのお見舞いに行くことになります。拓郎はおじいさんがちょっと苦手でした。でも、病院へ行くたびに元気がなくなっていくおじいさんを見て、何とかしてあげたいと思うようになりました。
「甘いものを食べるといいらしい」というお母さんの言葉を小耳にはさんだ拓郎は、こっそり冷蔵庫からハチミツを持ち出します。おじいさんは結晶してジャリジャリしたハチミツが大好き。そっとスプーンで口に運ぶと、おじいさんはとても喜んで「また持ってきて」とねだります。
次に行くと、おじいさんは口の回りに少しこぼれたハチミツをハチがなめに来ると言うのです。窓を開けて、しばらく待つとブーンという音がして、ミツバチがやってきました。二人とも息を凝らして、ミツバチがおじいさんの口の回りについたハチミツを飲む姿を見守ります。
やがておじいさんは亡くなってしまいますが、拓郎は二人だけの秘密の出来事をいつまでも忘れることはできません。
[絵本部門]