2009年度カンボジア教育支援活動
株式会社山田養蜂場では、「特定非営利活動法人 JHP・学校をつくる会※1(以下JHP)」と協力して、2009年12月、カンボジアのスラチーニエン村に新たな校舎を建設・寄贈しました。
2008年より始まったこの活動は3年目を迎え、今回の寄贈が第2校目となります。同小学校には「新校舎建設」・「美術教材配布」・「音楽・美術教育普及」などの支援も予定しております。今回の学校建設資金には、2008年末にお客様からご購入いただきました「2009年ミツバチの絵本チャリティカレンダー」とカンボジア学校支援基金へのご寄付を充てさせていただきました。
2010年3月17日(水)に行われた寄贈式には、バッタンバン州の副県知事のギム・ノーン氏、「JHP・学校をつくる会」代表の小山内美江子氏、当社取締役・西村幸一に加え、日本からの学生ボランティア、現地の子供たちも参加し、総勢264名で盛大に行われました。
- 小学校名は山田養蜂場ミツバチ第二小学校
- この名前には、第一校目と同じく、カンボジアの子どもたちに、ミツバチのように皆が仲良く、勤勉に学んで欲しい、という想いが込められています。
- 小学校の所在地は、カンボジア・バッタンバン州・モンルッセイ郡・ルッセイクレインコミューン・スラチーニエン村
- タイとの国境付近で、カンボジアの首都プノンペンから車で5時間の場所にあります。
- 天気に関わらず授業ができる
- 生徒数は245人、2部制で1年生から6年生の6クラスがあるのにも関わらず、既存校舎は、2001年にボランティア団体によって建てられた木造の1棟2 教室があるのみでした。教室が足りないため、屋根と2壁面のみの仮設小屋を設けて授業をしており、また、風雨が強い日は授業ができないこともありました。慢性的な教室不足と既存の木造校舎の状態の悪さから、校舎新設の優先度はとても高く、待ち望まれていました。
- 日本の学生ボランティアの活躍と自身の学びに
- JHPの活動で特徴的なのは、全ての活動に、日本の大学生を始めとする青年ボランティアが参加すること。カンボジアでは小学校建設の際に、必ずボランティアによる「赤いブランコ」が建設されます。学生たちからは「助けてやろう、と思って現地へ行くと、逆に学ぶことばかりでした」という声があり、学校建設の活動は、現地の子供たちのためだけではなく、参加する日本の若者の教育にもなっています。
カンボジア教育支援事業実績
- 学校建設
-
カンボジアの子供たちの教育環境を整備するために、建設の要望を受けたバッタンバン州スラチーニエン小学校に1棟5教室の校舎を建設し、併せて机、椅子、黒板などの備品を設置しました。また、付帯設備として、トイレ(1棟4室)を建設しました。
- 教育支援
-
音楽や美術教育の普及のために、音楽コンテスト開催や美術指導者人件費などの支援をしています。
- 絵画教材支援
-
育成した教師が美術を教えている学校に対して、1校につき50人分(1クラス分)の教材を支援しました。購入品は絵の具、クレヨン、画用紙などで1校につき2万円。2009年度は全体で約100校に支援しますが、その内20校を当社では支援しています。
- ボランティア派遣
-
JHPが掲げる「日本人の顔の見える活動」の実践として、2009年8月と、2010年3月にカンボジアにボランティアを派遣しました。その中で、学生約 40名に対して参加費の一部を補助し、遊具建設や各種研修・交流会、学校贈呈式への参加など、「地球市民として生きる」ことを学ぶ様々な機会を提供しました。
- 支援物資輸送
-
各種教育支援事業を実施するために必要な教材、楽器、机椅子などをコンテナ輸送しました。
スラチーニエン小学校の様子
スラチーニエン小学校の校舎建設を待ち望む皆さん
スラチーニエン小学校の完成を喜ぶ生徒
- マット・マナーさん(学年:4年生)
-
「学校があって勉強ができることが本当にうれしい。将来は高校の数学の先生になりたいです!」
- ペス・クルムくん(学年:6年生)
-
「友達と勉強できてうれしいです。将来はエンジニアになって道路をつくりたいので、一生懸命がんばります。」
スラチーニエン小学校学校情報
合計:6クラス、245名