ミツバチの童話と絵本のコンクール

忘れないよ にじ海ワールド

受賞畑 美由紀 様(岩手県)

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やっと小さなあながみえました。
「あそこがぁー、出口だよぉー」
ララは出口を指をさしました。
「とっても、ステキなトンネルだったなぁ」
ナナはうっとりしながらトンネルを出ました。
すると、魚や虫たちが、ズラーーーーとならんで、
すごい行列になっています。
「どうしてこんなにこんでるの、ララ」
「実はぁー、長さが7998mのスベリ台なんでぇーすぅー」
「そんなにあるの?」
「あるのですぅー」

1時間たって、やっとナナ達の番になった。
「やっと、すべれるね。ララ」
「うーん!」
「さぁ、どうぞお入りください」
「ごていねいにど〜も」
ナナとララがすわると係の魚がせなかをおしてくれた。
「いってらっしゃ〜い」
「いってきまぁーーーす」
すべり台のスピードが速くて
「キャーー」「ギャーー」
「くるしー、息ができないよぉー」
少しゆるやかになったところに 『現在地ここ』 という図が書いてある。
「今、私たちは、ここにいるのか。次ってまさか・・・」
「そうその、まさかよぉー」
「ギャーーーーーーーー」
「グルグル坂で、目がグールグル」
「アハハァー、ナナァー、おもしろぃーー」
そろそろ終わりになった時、
「ここのすべり台、にじのすべり台なのに、にじがないね」
「ナナ、上を見てごらんよぉー」
「うえ?」

「わぁ〜すごい!」
ナナが上をみたらそこには、にじのわっかがあった。
「きれい!うっとり!あれ?ララどうして目をとじてるの?」
「あたいー、ここからぁー、にがてぇーなのぉー」
「ふうん」
すると、うしろから、
「どいてー、ぶつかるー」
「へっ?」
ふりむくと、他の魚がものすごいスピードで、つっこんでくるではありませんか。
「ララ、にげるよー」
「うーん」
「もっと早く行ってー」
うしろの魚がいった。
「むりだよ」
ナナとララが言った。
「ナナ、前をみて、あと少しで出口だよ」
「ほんとだぁ」
「おい、スピード、おとすなぁー!」

ドッスーーーン!
魚はナナとララにぶつかった。
そのまま出口につっこんだ。
「おつかれさまでしたぁー」
3人は、前にあった、わかめクッションにぶつかって、やっと止まった。
「だ、だいじょうぶですかぁ?」
「ま、まぁだいじょうぶかなぁ」
「ララ、立てる?」
「う〜ん」
2人は、はげまし合いながら、にじのトンネルの中に入っていった。

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