ミツバチの童話と絵本のコンクール

忘れないよ にじ海ワールド

受賞畑 美由紀 様(岩手県)

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『忘れないよ にじ海ワールド』

ある日、海が大好きなはちのナナは夢を見た。
そこは、きれいな水の中なのになぜか息のできる不思議な海。
魚がたくさん泳いでいる。
「あっ!」
ナナははっとした。魚といっしょに虫たちもたくさん泳いでいる。
しかも海の中はにじ色で魚や虫もにじ色に見える。
ナナは、うっとりしながら、おくへおくへと進んでいった。
ここは、いったいどこなのかしら………。
「あっ、あそこに魚がいる、ちょっと聞きにいこう。」
ナナは、その魚に近づいていった。

「あのう………」
「なんだい?君はだれだ」
「あたしは、ナナっていうの。あなたは………」
「オレはピプンさ。ここの案内番だよ。」
「ここって?」
「君、知らないのか?ここはここらじゃ人気 NO1の遊び場 『にじ海ワールド』さ」
「へぇ。どんな遊び場なの?」
「よし。オレが教えてやるよ。」
そう言うとピプンは、案内ばんのある所へ
連れていってくれた。
「ここが入口で、次はにじのトンネル。そこをぬけるとにじの巨大スベリ台。
また、にじのトンネルがあって、次はにじのプール。
他に、しんじゅ貝の音楽会に、にじのめいろやにじのおみやげやさんもあるぞ」
「わぁー、すっごく楽しそう。あたしも遊びたい」
「そのためにはオレがなんて魚か当てないとダメなんだ」
「ふーん。わかったサメでしょ」
「ブー!もっとよく考えてみて」
「うーん、カレイだ」
「ブー!ヒントはピがつくぞ」
「ピッ?わかった!ピラニアだ」
「ピンポーン。ではどうぞ、にじ海ワールドで楽しんでこいよ」
ナナはにじ海ワールドへ入っていった。

ピプンの言っていたとおりにきれいなにじ色のトンネルがあった。
海の中に太陽の光が入ってキラキラゆれていて、とてもロマンチック。
「ねぇー。そこのひとー!」
「な、なに?」
声のする方をむくと、足がたくさんついて、
フワフワ・ユラユラ泳いでいる者がいた。
「あたいはくらげのララだよぉー。ピプンにたのまれたんだぁー。
あたいがここを案内して あげるよぉー。」
「わぁ、ありがとう。あたしはハチのナナ、よろしくね」
「ところでナナー。このトンネルなんメートルあると思うー」
「うんとネー。300mかな?」
「ブー!このトンネルは、982mあるんだよ!」
「ヘェー。そんなに長いの?たいへんだー」
「でも、たいへんじゃないよぉー。ほらぁ、上をみてぇー!太陽の光がにじ色にみえるでしょー?」
「ほんと。こんなにきれいなら、長くてもいいわ」
2人は、上をみながらどんどん進んでいった。

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