ミツバチの童話と絵本のコンクール

ブンとなかまのカラフル森

受賞陣条 和榮 様(兵庫県)

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ところがあるひ
いきなりおおきなくまがやってきて
「ここはオレのもりだ。おまえたちのような
ちいさなむしは はいるな。でていけ。」
とおおあばれ。

みんなはびっくりして
みつばちたちのプロリンむらへ
いちもくさんに にげていきました。

ところが ちいさなむしたちがいなくなると
カラフル森はすっかりげんきをなくし
「はあ。」とためいきばかり。
そう、おちこみ森にかわってしまいました。

もりのくうきはどんどんわるくなり
きやはなもどんどんかれていきました。
「どうしてだ。なにがいけないんだ。
ここはオレのもりなんだぞ。
どうしてこうもからだじゅうがかゆいんだ。わけがわからん。」
おおきなくまは からだのあちこちを
ぼりぼりかきむしってぼやきました。

ひがたつにつれ こんどは
おおきなくまのたいちょうがわるくなってきました。

「おーい。みんな たいへんだよ。
カラフル森がないてるよ。
はやくたすけにいかないと
もりもおおきなくまもしんじゃうよ。」
いつものようにぼうえんきょうを
のぞいていたブンがおおきなこえでさけびました。

そこで みつばちたちは
おおいそぎでたいせつにしていた
ひでんのハチミツをよういしました。
ほかのなかまたちは
ピカピカのすいてきをかかえて
カラフル森へもうスピードでむかいました。

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