ミツバチの童話と絵本のコンクール

コスタビ氏と3匹のみつばち

受賞尾山 理津子 様(神奈川県)

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「ハッハァ!そこか!」
コスタビ氏は、ねたふりをしていたのだ!
すごいはやさでとびおきると
てんじょうのすみにふわふわうかぶ
くろいあくまにとびかかった。
なんとそれは・・・。

ハチミツがたっぷりつまった
りっぱなはちのすだった。
3匹のみつばちたちが
まいにちせっせと花のみつをあつめ、
まいにちせっせとハチミツをつくって、
まいばんせっせとコスタビ氏の口に
ポトリとたらしていたのであった。

「うぬ、おまえたちだったのか!
そんじょそこらのみつばちみたいに、
ハチミツなんぞつくりよって!」
コスタビ氏はかんかんにおこって
はちのすをまるごとバリバリたべてしまった。
すると、なんと、ますます元気になってしまった!!!

コスタビ氏は、いかりでぼうぼうもえだした。
「この、おんしらずどもめ!今すぐとっとと出ていけ!」

そしてぽつんと1人になったあと
ひげのまわりのハチミツをベロベロなめてあくびした。
「やれやれ、これでぐっすりねむれるわい。」
それからしめったベッドにもどり
むにゃむにゃ夢をみはじめた。

その後、
最近のコスタビ氏といえば
3匹のヘビをつれてまちにさんぽにやってくる。
先週はタランチュラ、その前はアリクイ。
みつばちたちのときのように、
なかなか長続きしないようだ。

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