ミツバチの童話と絵本のコンクール

夏休みの宿題

受賞吉村 健二 様(埼玉県)

 リルが目を覚ますと、そこはミツバチの巣ではなく、自分の部屋のベッドの上でした。台所にいくと、お母さんがいました。
「お帰りなさい。夏休みの宿題は、どうだった?」
「・・・うん」
「いろいろあったようね。お腹がすいたでしょ。リルの大好物があるわよ」
 それはハチミツ入りのパイでした。
「ねえ、お母さん」
「なあに」
「わたし、ミツを集めるの、とってもうまいのよ」
 窓から外を眺めると、雲ひとつない上々の天気でした。夏はまだ終わっていません。ミツバチたちはきっと、女王さまを中心に新しい巣をつくっているんだろうなとリルは思いました。

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