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2024年7月27日(土)、ボランティア約150名が集まり、首都カトマンズのチャカンドールにある「チャカンドールコミュニティフォレスト」にて、約3,500本の苗木を植えました。
植樹当日は、植物生態学者の宮脇昭先生※1(横浜国立大学名誉教授)の第一の弟子である藤原一繪先生※2にご指導いただき、宮脇氏が提唱する「宮脇方式※3」で植樹を行いました。
2014年~2018年に、ネパールの世界遺産「チャングナラヤン寺院」で宮脇式植樹を行った結果、数年で森が回復している様子を見た森林管理署(ネパール・カトマンズの行政機関)から、ぜひチャカンドールでも植樹をしたいと話がありました。2019年から、現地の方と協力して、当地で植樹を続けています。
27日の植樹祭の他にも、来年度以降に植樹する予定の「スワヤンブナート寺院」などにも植樹し、2024年は合計7,500本の木を植えました。
植樹祭開会式の様子
植樹の様子
植樹の様子
植樹地
植樹地近くのインターナショナルスクールで行われた講演会
7月25日(木)と7月26日(金)には、今回の植樹指導者である藤原一繪先生と、ネパールの植物生態学者で森林環境省植物資源室旧メンバーであるマヘンドラ ナス スベディ氏より、植樹の意義やネパールの植生、植樹方法についての講演をしていただきました。25日は林業大学の学生や林業関係者など約40名が、26日は植樹に参加するインターナショナルスクール(The Celebration Co-Ed)の生徒約60名が聴講し、ネパールの環境や植物について皆で学びました。
※1. 藤原一繪先生 プロフィール
1944年生まれ。横浜国立大学卒業。フランス中央研究機関(CNRS)、給費研究員(リール大学)、横浜国立大学環境科学研究センター助手などの経歴をもつ。現在、横浜国立大学名誉教授、横浜市立大学特任教授。宮脇 昭先生と共に国内外での森作りを指導。
著書に「九千年の森をつくろう」(共著)「混源植物」「環境問題を考える」(共著)「東南アジアの植物と農林業」(共著)「日本植生誌」全10巻(共著)など