健康食品、化粧品、はちみつ・自然食品の山田養蜂場。「ひとりの人の健康」のために大切な自然からの贈り物をお届けいたします。
今年も現地の方々の協力で、2011年7月から11月28日(月)にかけて50,530本を植樹することができました。
カトマンズ近郊のラヤレ村、チャパカルカ村の村人たちが中心となって、建材や燃料となるハンノキやマツ、成長すると実を販売できるラプシやクリ、カキの類などに加えて、デピラナモチノキ(プンヤレ)やネパールトネリコ(ラクリ)など、もともとネパールに自生していた木を植樹しました。ネパールでの植樹活動は今年で13年目を迎え、これまでの植樹本数は38万本を超えました。
参加者:約200人(うち、当社従業員含む日本人ボランティアの参加21名)
乾季には苗木が定着しにくいそうですが、これまでの植樹活動を通じて、現地の方々も自発的に植樹活動を行うようになり、村の子供たちは木が枯れないように、毎日灌水してくれています。植樹意識が高まるにつれて、現地の方々が苗木や植樹された木々の育成など管理。当社が支援した植樹費用をプールして、植樹場所まで2時間かけて歩いていたという道なき道を整備し、車で行けるようになりました。村の人々も便利になったと喜んでくれているそうです。また、村の集会所も造ることができ、村の人たちが天候などに左右されず、必要に応じて話し合いをすることが可能になりました。
植樹の対価でできた道
村の集会所
植樹場所のすぐそばにある小学校で、村の子供たちがみつばちクレヨンなどで描いた花の絵を見ることができました。それはまるで、子供たちの夢が彩り鮮やかな花となって絵に表れているようでした。 今年は19セットを寄贈しました。今回届けたみつばちクレヨンは、村から町に出稼ぎに行っている子供たちへと手渡されます。
植樹した村の子供が描いた絵
約10年前に植樹をした村では、村の人々がヤギなどの家畜を植樹場所にむやみに放さないように管理した結果、木々が大きく成長しています。「植樹によって、がけ崩れが起きなくなった。動植物が増えた」と村の人が話してくれました。
約10年前に植樹をして、10mほどに成長した木
来年以降には、生活のための樹種に加えて、国際生態学センター長の宮脇昭先生が提唱されている「ふるさとの木によるふるさとの森の再生」に基づいて植樹ができるように、10/6(木)〜12(水)に横浜国立大学名誉教授の藤原一繪(かずえ)先生(※1)にネパールに自生していた樹種の調査を行っていただきました。そして、11月にはネパールで来年以降の植樹に備えて、種子採集や苗木作りを行いました。
※1.藤原 一繪先生 プロフィール
1944年生まれ。横浜国立大学卒業。フランス中央研究機関(CNRS)、給費研究員(リール大学)、横浜国立大学環境科学研究センター助手などの経歴をもつ。現在、横浜国立大学名誉教授、横浜市立大学特任教授。宮脇 昭先生と共に国内外での森作りを指導。
著書に「混源植物」「環境問題を考える」(共著)「東南アジアの植物と農林業」(共著)「日本植生誌」全10巻(共著)など