健康食品、化粧品、はちみつ・自然食品の山田養蜂場。「ひとりの人の健康」のために大切な自然からの贈り物をお届けいたします。
2009年は、新型インフルエンザ感染予防のために、日本からの植樹参加は見送ることになりましたが、現地の方々の協力で、6月25日(木)〜8月5日(水)にかけて、ネパールで50,660本の植樹活動を行うことができました。
カトマンズ近郊の地域で、村人たちが中心となって、建材や燃料となるハンノキやマツなど50,000本を植えました。
また、ビタミン補給源や販売できる果樹であるレモンやラプシ660本を各家庭に配布する予定です。
ネパールでの植樹活動は今年で11年目を迎え、これまでの植樹本数は28万本を超えました。
また、今年新たに、下記の3つの活動を実施いたしました。
8月1日に、弊社の社会活動のパートナーであるシャムさんと日本語学校の関係者、シャムさんの住むパタン市婦人会のメンバーの26名がラヤレ村に出向き、ラヤレ村とチャパカルカ村の合同で、植樹祭を開催いたしました。各村の代表者のスピーチを抜粋して、紹介いたします。
「昨年、シャムさんの協力、日本の山田養蜂場の支援で植樹ができました。その支援のお金の中から一部を、道を造るために使わせていただきました。
チャパカルカ村からラヤレ村の小学校まで4キロメートルの車が入る道を造りました。その金額では、足りませんが、とにかく始めたいと思って、村の人達皆で力を合わせて、作業を始めました。その作業は、私たちにとって、非常に重要な作業でした。それから、RAYALE VILLAGE DEVELOPMENT COMMITTEEからも、ネパール政府からもある程度の支援をしていただけました。
もし昨年、植樹のチャンスがなければ、村まで車が入る道ができなかったと思います。これからまたしっかりとした道路を造る作業が残っています。本年も又、植樹の為に支援していただけて心よりお礼を申し上げます。
本年も支援していただいた中から、できる限りのお金を残して村の発展のために使わせていただきたいと思っています。」
「山田養蜂場の支援とシャムさんの貴重な協力で、昨年、村の発展の第一歩を成功させる事ができました。本当に感謝いたします。本年、日本よりどなたにもおいでいただけなかったことは、非常に残念に思っています。しかし、遠くて不便な村ですが、村人の皆様においでいただけて本当に嬉しく思っています。
皆様、昨年の植樹のお陰で私たちの村まで車が入る道を作る事が可能になりました。それは、シャム先生の協力、日本の山田養蜂場よりの植樹支援がなければなかなかできない活動です。それにラヤレ村の皆様の協力もあったから道ができたのだと思います。
村の皆様、本日で今年の植樹を終了をしたと考えないでください。なぜなら、植えた木が育たないと植樹した意味がなくなります。ですから、皆さん、植樹が始まったと考えて欲しいと、思います。それで、皆で頑張って育てて、立派な森を作りましょう。植えた木を育てるには、ここの村に住む私たちが協力し合って、頑張って守らなければいけないと思います。
そのために、家畜を森の中に放さないようにしましょう。皆様、よろしくお願いします。
皆さん、覚えていますか。昨年、山田養蜂場より植樹支援だけではなく、文房具、スポーツ用品、子どもたちのおやつ、それから衣類までいただきました。それから、村の各家に一本ずつラプシの苗木を届けていただきました。何年か先にラプシが実り、皆様の収入が上がるようになると思います。私たちは、もらう事だけではなく、私たちに出来る限りの事も頑張ってやって見せなければいけないと思います。」
「皆様、こんにちは。私は、隣村のハッティタウケ チャパカルカ コミュニティ フォレストの代表のデベンドラ シルワルと申します。9年前にシャムさんの協力で、日本の山田養蜂場より植樹支援をいただいて、植樹を始めました。それから4年前まで毎年植樹支援をしていただいて、植樹を続けていました。
私たちは、これまで支援していただきましたお金を村の発展のために使うことができていませんが、今年は、植樹支援のお金を少しでも残して、村の発展のために使いたいと思います。現在、森を守ってくれる人を雇って、森を守ってもらい、植樹した木をりっぱに育てています。もう森が出来ています。日本の会社からしてもらったことは、より植樹支援だけではありません。村の人達には果樹の苗も買ってもらっています。チャパカルカの小学校の子どもたちに衣類、文房具やスポーツ用品まで届けてもらっています。又、本年も各家1本ずつレモンの苗木を配っていただけるそうですが、楽しみにしています。」
「皆様、こんにちは。私の名前は、シタラム タマン(SHITARAM TAMANG)です。チャパカルカ マヒラ ハリヤリ コミュニティ フォレストの代表です。ハッティタウケ チャパカルカ コミュニティ フォレストで山田養蜂場の支援でできた森を見て、私たちも植樹をしたいと思って、シャム先生の学校へ訪ねて行きました。シャム先生と話し、「できる限りの協力をします」と言ってもらいました。シャム先生の協力と山田養蜂場の支援で私たちも本年から植樹を始めました。植樹した木は、より良く育てたいと思います。ニングレパカ・コミュニティフォレストの皆様は自分たちで苗木を作っていらっしゃるそうですが、来年は、私たちも村で、自分たちで苗木を育てたいと思っています。苗作りにどうか色々と、ご指導をお願いします。」
赤ちゃんを背負って植樹
植樹場所の様子。緑は多く見えるが木は少ない。
2006年、2007年にバディケール村で植樹した竹は75%、笹は70%の活着率で、竹は竹細工に使えるほどの大きさに100本ほど成長しました。大きく育った竹を販売すれば、1本あたり125ルピー(約162円)になります。しかし、このまま切らずに、育てれば、来年には、大きさは倍になり、高く買ってもらえるようになるため、村では、今年は切らずに成長を待つことにしました。
チャパカルカ村(2004年〜2007年植樹)では、苗木が大きく育ち、森ができています。
ラヤレ村ニングレパカ(2004年〜2007年植樹)は、40%の活着率です。8ヶ月間、雨が降らない日が続いたことが原因と思われます。
ジャルワラシ村(2007年植樹)は、水不足や家畜が苗木を食べてしまったことが原因で、5%〜7%%の活着率でした。
山田養蜂場が支援で植樹した村で、山火事は起きてはいませんが、ネパール全体で見ると、乾燥や松林が多いなどの理由で、山火事が頻繁に起こっています。山火事をいかに防ぐかということも、ネパールで生活林や森作りをする時に、大切になることです。
また、竹の新芽を野生のクマやブタが食べてしまうため、苗木を守り育てるためには、その対策が課題です。
これらの課題を少しずつ解決し、植樹した木々が、1本でも多く大きく育つよう、村人たちは、意識が変わり始めています。
今後も、山田養蜂場では、現地の状況に即した自立支援活動を続けてまいりたいと思います。
2008年に、ラヤレ村ニングレパカで植えた苗木が、根付いています。