ミツバチの童話と絵本のコンクール

さくらんぼの旅

受賞設楽 友香 様(神奈川県)

画像をクリックすると、大きい画像が表示されます。

つばめの おばさんは きゅうこう下しました。
それにしても、つばめの おばさんが あまりにも 速く
きゅうこう下するので
さくらんぼが おっこちて しまいました。
「あっ おばさあん!」
さくらんぼは あっという間に 風に まきあげられて、
とばされてしまいました。
つばめの おばさんも ひっしで とばされながら
とんで おいかけましたが とても おいつけません。
さくらんぼは、くもの 上を おそろしい 速さで
とんでいきました。
「わあ〜っ! すごい。」

さくらんぼは 愛媛の 小学校の
グラウンドに おちました。
グラウンドでは
体育の じゅぎょうを やっていて、
かけっこを していました。
一等賞の人、二等賞の人、三等賞の人ー
どんどん じゅん位が 決まって いきます。
それを さくらんぼは、おもしろそうに 見ていました。
さくらんぼは なぜか ここに みかちゃんが いる気が しました。
さくらんぼが 思ったとおり、みかちゃんは ここに いました。
一等賞の人ー
それが みかちゃん だったのです。
さくらんぼには そのことが すぐわかりました。

さくらんぼは、
つばめの おばさんの ことが
気に なりました。
(おばさん、どうしちゃったんだろう。)
と思った時、つばめの おばさんが 来ました。
そして つばめの おばさんは 
みかちゃんの 教室まで さくらんぼを はこんで、みかちゃんの ロッカーに 入れてくれました。
つばめの おばさんが いそいで 帰ると、みかちゃんが 教室に もどって 来ました。
ロッカーの 前に 立つと さくらんぼが、中に 入っているのが 見えました。
みかちゃんは ふしぎに 思いました。
「だれが このさくらんぼを おいたんだろう。」
と みかちゃんが いうと、
一ぴきの みつばちが とんで来て
「私が 山形の はづきちゃんに たのんで みかちゃんの 所に おくらせたの。」
と いいました。
「え、なんで。」
と みかちゃんは いいました。
みつばちは、
「私が、公園の 帰り道、まよっていた時に 助けてくれたからよ。」
と答えました。

みかちゃんは 家に
さくらんぼを もって帰って 食べて
たねを まきました。
すると 芽が出て やがて
桜の木に なりました。
みんなで きねんしゃしんを とって 思い出に しました。

  • 鏡野便り:山田養蜂場公式Blog
  • みつばち広場
  • 店舗案内
  • 法人様お取引窓口
  • みつばち農園