ミツバチの童話と絵本のコンクール

ぶんぶんとのさま

受賞はやし まり 様(愛知県)

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けらいたちは あちこちから ミツバチを 集めてきました。

ある者は はなのあたまをさされ
ある者は おでこをまっかに はらしていました。

次の日までに 城は ミツバチでいっぱいに なりました。

しかし このミツバチたち
ぶんぶん ぶんぶんと なんと うるさいこと。
ぶんぶん。 ぶんぶん。 ぶんぶん。 ぶんぶん。 
ぷんぷん。
「はやく ミツバチを 小屋に とじこめろ。」
ぷんぷん。
「なんと うるさいこと。」
ぷんぷん。
「小屋に入れて はやくはちみつをつくらせろー。」

ぷんぷん
ぶんぶん

「ははーっ。」

さっそく ミツバチたちは 小屋にとじこめられました。
ぷんぷん。
「はやく はちみつをつくらせろー。」
「しかし とのさま。ミツバチは 自由にとびまわり
たくさんの花から みつを集めてくるのでございます。」
「それをはやく申せ。」
ぷんぷん。

ぷんぷん
「花じゃ。城を 花いっぱいにするのじゃ。」

「ははーっ。」

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