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ミツバチの童話と絵本のコンクール

新発売 ハチミツのパン

受賞尾崎 桃子 様(三重県)

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『新発売 ハチミツのパン』

 わたしの名前はアニー。ゆうめいなパンやさんなの。
 わたしがくらしている国は女の子しかいない、はちの王国。
 ある日、本だなをそうじしてたときに、一さつのふるい本を見つけたの。
 そこには「ハチミツパン」とかいてあったの。
 がんばってつくってしあげにかかるときに、びっくり!
 なんとそこには、「じゅもん」ってかいてあったの。
下の字を見ると「ワルツナ・トロル・ハニー・アドィーナ」
「これがじゅもん?」
わたしは、いちおうおもいきっていってみたの。
「ワルツナ・トロル・ハニー・アドィーナ!」
そしたらいっしゅんすっと風がふいたような気がしたんだ…。
 ちょっとこわくなったからお店にさっさとならべてちがうパンをつくったんだ。

 つぎの日、ふつうだったけど、ハチミツパンはぜんぜん
うれなかったの。のこったハチミツパンをたべてみたら、
ふしぎなあじがふんわりしていたの。おいしいのかおいしく
ないのかもわからないビミョーなあじ…。
「うれそうなのになー」
 どうしてか、考えてみたけどぜんぜんわからない…。
「そうだ!」
 いそいで本だなにかけていってハチミツパンがのって
いた本をひっぱりだして、ページをめくると、きのうは
かいてなかったのに、あたらしい字がかいてあった。それを
見てびっくりしたわ。なんと、そこには、「ほんとうにパンを、
あいしていない人には見えない」とかかれてあったんですもの。
そして、つぎの日も、つぎの日も、ハチミツパンがうれなくてこまっていたわ。

「そうだ!ナモナちゃんにきいてみよう」
 ナモナちゃんはものしりであたまのいいわたしのともだち。
さっそくでかけたの。
「ナモナちゃんこんにちは」
「あっアニーちゃん、げんきだった。なんのごよう」
「あのねじつは、カクカクシカジカ」
 わたしは、わけを話してみて、本をさしだしたら、
「あっこれは、50年前のスペニー・オムラスがかいたレシピだよ。
そういえばこの人、アニーちゃんのひいひいひいおばあさんがかいたもの。
このじだいは、まほうのことを、しんじている
じだいだから、かいてあることは、このじだいのことばかりよ」
「ほえ さすがナモナちゃん天才
「ちょっとこの本かりていいかしら。もっとしらべてみたいわ」
「いいよ、よんでみて、わかったことがあったらつたえてね」
 そしてわたしはじぶんのおうちにかえったんだ。

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