ミツバチの童話と絵本のコンクール

蜂飼いマルク

受賞まうのすけ 様(北海道)

「まいったなあ…」
マルクを なぐさめるようにいっぴきのハチが かたに とまった。
マルクが つぶやく。
「しかたない。
はじめてのものに であったとき、たいていのひとは なれるのに時間が かかるもんさ」

マルクはまた 木箱をせおって町のなかを あるきはじめた。

マルクは ずっと こうしてきたのだ。
ハチミツを たくさんのひとにたべてもらう ために。

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