ミツバチの童話と絵本のコンクール

ムムンさんのパンケーキ

受賞矢野 尚子 様(福岡県)

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ムムンさんがその甘くて熱いお茶を飲んでいると とてもいい匂いがしてきました。
「さあ、おちびさんたち。ごはんの時間ですよ」
お母さんバチがそう言ってパンケーキを運んできました。
そのおいしそうなこと!!

ムムンさんのおなかも思わずぐーっと鳴りました。
「いっしょにどうぞ」
とお母さんバチがムムンさんの分も焼いてくれました。
キコキコパクリ。
「おいしい!でもこのパンケーキ、まえにも食べたことがあるぞ。どこだったかな…。そうだ!ママのパンケーキだ!」

ムムンさんが子どものころ日曜日の朝はいつもパンケーキでした。
焼きたてにはちみつをたっぷりかけ お父さんとお母さんと3人で食べるのです。

ムムンさんの目から涙がポロンとこぼれました。何かとても大切なことを思い出したような気がしました。

ハンカチをさがそうとして ムムンさんはミミンくんの手紙を見つけました。

「パパへ いつもいっしょうけんめいなパパが ぼくは大好き。でも今日はぼくの誕生日だよ。早く帰ってきてね。         ミミン」
ムムンさんは読み終わると 大声で泣き出してしまいました。
「うわ〜ん、うわ〜ん」

泣きやむと、ムムンさんはお母さんバチに頼みました。
「このパンケーキの作り方を教えてもらえませんか。
今日は息子の誕生日なんです。
このパンケーキを食べさせてやりたいんです」

「まあ、ステキ」
お母さんバチは言いました。
「すぐに教えてあげますよ」
ムムンさんは作り方をいっしょうけんめい習いました。

そして日が暮れるころには おいしいパンケーキが作られるようになりました。
「これは息子さんにわたしたちからの プレゼント」
お母さんバチがそう言って はちみつをひとびんくれました。
ムムンさんは何度もお礼を言って帰りました。

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