ミツバチの童話と絵本のコンクール

ま法のはちみつ

受賞菅 智昭 様(愛媛県)

花畑の中心に大きな木があります。
そこにはハチの巣があります。
今、そのハチの巣は大変なことになっています。
「大変だ!大変だ!王女様が………。」
「王女様が死のはちみつを飲んでしまったぞ!」
「大変だ!」
はたらきバチたちが王女様のへ屋へ向かいます。
「王女様。 大じょう夫ですか。」
「えっ ………ええ。」
「大じょう夫なもんか。 死のはちみつだぞ。」
「となりの村にいけば、 薬が手に入るけど。」
「一週間はかかります。 どうしたら………。」
いったいどうしたのでしょうか。
「もう………いいのです。 死のはちみつを飲むと
五日後に死んでしまうのですから。 もう助かる方法はないのです。」
そのとき大臣が、
「いや、 一つだけ方法があります。 そよ風森です。
あそこに行けばま法のはちみつが手に入ります。 しかし………。」
「悪まの土地ですね。」
「あんなおそろしい所にだれもいきません。」
せっかくの方法なのに。 みんなが静まりかえったとき、
「私………私がいく!」
あまりにとつぜんの言葉にみんな声を出せませんでした。しばらくして。
「ハッルーだな。 いくといったのは。」
みんなの目が一ぴきのハチにいきました。
「あぶないのはしょうち。 でも、 それで王女様が助かるなら。」
「無理だよ。 だってハッルーはチビだしドジだし。」
ハッルーという子はドジでみんなより小っさい女の子です。
ざわざわ。 ゴニョゴニョ。
そのとき、
「いかしてみましょう。」
大臣が言いました。
「そうだね。 ハッルーだってもう十さいになるんだ。
いつまでも子どもじゃあないよ。」
「けど心配だなあ。」
「大じょう夫。 地図をあげるよ。」
みんなハッルーがいくのにさん成してくれました。

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