ミツバチの童話と絵本のコンクール

ちいさなライオン

受賞林 あや子 様(東京都)

画像をクリックすると、大きい画像が表示されます。

ふたたび 冬がめぐり まもなく春をむかえようとする頃。

たくわえも底をつきはじめ
いよいよ明日にも ロバを うらなくてはならなくなりました。

ちいさなライオンは
ためいきをつく おばあさんにただ よりそうばかりです。

その日の晩おそく
ちいさなライオンは家をそっと ぬけだして畑にでました。

そして
明るく輝く 満月をじっと みつめていたかと 思うと
ぐるぐると畑の中を かけだしたのです。

ライオンがいないことに気がついた
おばあさんは 外に出てみました。

「おーいどうしたの?もどっておいでー。」

おばあさんの呼びかけに ライオンは
ふと 足を止め ふりかえりました。

けれど ふたたび かけだし やがて
そのすがたは まばゆい光に包まれだしたのです。

光はどんどん大きくなり
とうとう おばあさんは気を失ってしまいました。

どれ程 時がたったでしょうか。
ようやく気がつき 顔をあげたおばあさんは
おどろきの声を あげました。

東の空から のぼりはじめた 朝日をうけて
あたり一面 黄色い花が きらきらと輝いていたからです。

ただ ちいさなライオンの すがただけが消えていました。

  • 鏡野便り:山田養蜂場公式Blog
  • みつばち広場
  • 店舗案内
  • 法人様お取引窓口
  • みつばち農園