ミツバチの童話と絵本のコンクール

しましまカンパニー

受賞絵:竹鼻 恵子 様(長野県) 文:鍋島 利恵子 様(長野県)

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『しましまカンパニー』

ルルル・・・ルルル・・・ルルル・・・
トラさんは、ふとんの中からニョキッと太いうでを出して電話をとりました。
「ふぁい、もひもひ。こちらはしましまパンツカンパニ・・・」
「あ、しましまハチミツカンパニーさん、
3丁目のウサギですけど、いつものハチミツ大急ぎで届けて下さい。
おばあちゃんが待っているの。お願いしますね」
ガチャン。

朝が苦手なトラさんは、しばらくボーッとして いましたが、
あわてて起きました。
「たいへんだ。こうしちゃいられない。えーっと ハチミツ、ハチミツと・・・」
台所へ行って戸だなを開け、トラさんはエッと 思いました。
「しまったあ、ウチにはハチミツはないぞ。
そもそも、ハチミツなんてあつかっていないんだっけ」

トラさんは、しましまパンツカンパニーという会社の社長で、
社員で、受付で、電話番で、倉庫係です。
そう、しましまパンツカンパニーは、 トラさんがたった一人だけの会社なのです。
売っているのは、しましまパンツ。しかもかみなりさま専用。
夏の夕立シーズンはちょっと忙しいですが、あとはとってもひまなので、
ひまひまパンツカンパニーなんていわれてしまうくらいです。

「おかしいなあ。ウチの会社は、パンツしか売っていないんだけど・・・
おばあさんが、ハチミツを待っているんだって?」
トラさんはうで組みをして考えました。
「ようし、ハチミツを届けてあげよう」
トラさんは、インターネットでハチミツのことを調べました。
「そうか、クローバーがたくさん生えている場所で、
ミツバチさんを探せばいいのか」

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