ミツバチの童話と絵本のコンクール

と・も・だ・ち

受賞斉藤 好和 様(東京都)

まだスズメバチが一匹残っていたのです。
近くで見ると本当に悪そうな顔です。
「ビビにげて!ボクがおとりになるから。」
タロは草むらをガサガサ音をたてて
走りはじめました。
からかうように時々立ち止まり、
スズメバチを誘導します。
やつはぐんぐんタロに追いつきます。
刺されれば一匹だって猛毒です。
急所の頭のうしろをねらっています。
タロ危うし、その時、スズメバチが大きく
はじきとばされました。
ビビが力いっぱい体当たりをしたのです。
スズメバチが目を回しているうちに
ビビとタロは全速力で逃げました。

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