ミツバチの童話と絵本のコンクール

と・も・だ・ち

受賞斉藤 好和 様(東京都)

「ミツバチダンスって知ってる?」
ビビがタロにたずねました。
「何?それ、おしえてよ」
タロはいつでも好奇心のかたまりです。
「お花畑の場所を仲間に知らせるダンスなの。
お花畑が遠い時は八の字ダンス。
ダンスの角度で方向を回転する数で距離を
教えるの。」
本当は巣の上を動き回るダンスなのですが、
ビビはタロのために大げさに飛び回って
みせました。
タロはいっしょうけんめいビビを
目で追って、とうとう目が回って
たおれてしまいました。

「ビビは甘いものが好きだから、
はい、これプレゼント!」
タロが缶ジュースをどこからか
拾ってきてくれました。
「うわぁ、ありがとう。」
ビビはさっそくひとくち味見をしました。
「うーん、おいしいんだけれど、やっぱり
ほんもののお花にはかなわないみたい。」
タロは少し残念そうにしていましたが、
すぐ気を取り直して言いました。
「それじゃ、散歩の途中、おいしそうな
花のあるお庭を探しておくね。」
タロは本当に気のいいやつです。

  • 鏡野便り:山田養蜂場公式Blog
  • みつばち広場
  • 店舗案内
  • 法人様お取引窓口
  • みつばち農園