健康食品、化粧品、はちみつ・自然食品の山田養蜂場。「ひとりの人の健康」のために大切な自然からの贈り物をお届けいたします。
2002年1月26日(土)、山下惣一氏を迎え、 第17回山田養蜂場文化セミナーが開催されました。
佐賀県で農業を営むかたわら執筆活動を続け、農の現場から送る熱いメッセージで注目されている山下氏。「どうなる農業、どうする農村」というテーマのもと、現在の日本の農業や食文化が置かれている危機的状況を鋭く指摘するとともに、これからの日本の農業のあり方についてお話しいただきました。
山下氏は、「現在、人々の農業に対する関心が薄れてしまい、自分たちの命を支える食べ物がどうやってできているのかさえ知らない人々が非常に増えている」と指摘。農業を取り巻く状況が厳しくなっていくなかで、「生産者のすぐそばに消費者がいる」という優位性を生かし、地域における循環経済の中に農業を根付かせていくことこそ、日本の農業の活路ではないかとさらに指摘。
地元で採れた旬のものを食べるのが体にもっともよいという「身土不二(しんどふじ)」の考え、環境保全に対する貢献、あるいはお年寄りの生きがい創出などの観点からも農業の存在意義をアピールし、地域住民の財産として認められる農業のあり方を目指す必要があり、また、そのような農業を行うのに日本はもっとも適している、と提言されました。
この日は農家の方々も数多く来場いただき、皆さんたいへん熱心に耳を傾けていらっしゃいました。講演終了後の質問コーナーでも多くの方々から質問が出るなど、これからの農業・農村のあり方に対する人々の関心の高さがあらわれたセミナーとなりました。