講評

審査委員長 佐々木 正己さん 玉川大学名誉教授

第13回を迎えてなお応募件数が順調に推移している背景には、ミツバチの食糧生産への多大な貢献の認識が進んだこと、農薬や温暖化などの影響で花粉媒介者を含む昆虫全体が地球規模で激減していることなどがあると思われます。応募作品のレベルは年を追うごとに上がっており、今年も素晴らしい作品ばかりでした。さらに嬉しいことに、海外からの応募国の広がり(22か国)と作品数の増加(総数982点)、それに顕著にレベルアップしていると感じました。

今森 光彦さん 写真家

今回も多くの作品が寄せられ、有意義な審査となりました。画面から飛び出しそうなほど元気いっぱいに描かれたミツバチや、プロにも負けないくらいの秀作など、レベルの高い作品がそろっています。入賞した作品は、ミツバチに出会ったときの感動を見事に描いていており、色使いや構図などもダイナミックです。また海外からも数多くの作品が寄せられました。今後も参加者が増えることを期待いたします。

結城 昌子さん アートディレクター

少子化にあっても応募数が伸びているこのコンクール。それはコンクールに関わるみんなの熱い思いのたまものなのでしょうか。あるいはミツバチという存在の魅力のなせる業なのでしょうか。審査は年々難しくなっています。海外からの参加も大きく増え、ますます多彩な表現と、驚くほどさまざまな表情をみせる個性豊かなミツバチたちに感動をおぼえます。優劣はほんの僅かな差でしかありせん。悩ましくも幸せなひとときを過ごさせていただきました。

別府 薫さん 朝日学生新聞社 デジタル編集長

審査のたびに、ミツバチについて、これほど多様な着眼点、芸術表現があるのかと驚かされます。幼児の部の作品からは、生きるよろこびが画用紙から飛び出してきそうなほどに伝わってきます。 小学生の作品からは、自然との共生や人との協働、SDGsの達成などの意図が読み取れる作品が印象に残りました。中高生、大人になると、さらに視点が拡がりびっくりするような表現法がみられました。 作者の思いがあふれる作品にふれることができて、とても幸せな時間でした。

山田 英生 株式会社 山田養蜂場 代表取締役社長

今回、23,697人もの方が参加され、海外応募も過去最多だったことを嬉しく思います。 急速なグローバリズムへの反動か、世界は今、移民排斥・自国ファースト等、異文化への無理解と不寛容が目立ちます。 ミツバチが他の生物と共生する姿は、世界の人々が助け合い支え合って生きる道を教えてくれているようです。 応募作品は、各国独自の文化や伝統が反映されており、審査員を何度も感動させてくれました。 当コンクールが、少しでも世界の人々の心と心を繋ぐことを願っております。

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