講評

審査委員長 佐々木 正己さん 玉川大学名誉教授

今年で5回目を迎えましたが、すべての都道府県から18,000点ちかく、国外からも600点を超える作品が集まりました。最終審査ではどの作品を推すか迷うことが多く、とても楽しみながら選考させていただきました。毎年応募してくださる方もいて、「今年はこう来たか!」などと過去の作品と見比べる場面もありました。鋭い観察眼で捉えた精巧・緻密な描写、ダイナミックさなど、お子さんの大胆な世界には、いつもいいなと思わされます。

今森 光彦さん 写真家

今年も、数多くの優れた作品を拝見できて、幸せな時間を過ごさせていただきました。ミツバチは、小さくてよく動く昆虫ですが、自分の目でよく観察して描かれていることに驚きます。ミツバチという小さな命を題材にして、アート性を打ち出している作品がたいへん多かったのが、とてもよかったです。絵画だけでなく、切絵、半立体などの作品もあり、制作手法がバラエティーに富んでいました。

結城 昌子さん アートディレクター・エッセイスト

毎年のコンクールとなると傾向が似てきたりするのでは、と個人的に少し気にしていました。ところが、予想を裏切るように異なるアプローチの作品が増え、レベルが上がっていることを実感しました。今年も、私の知らなかった巣箱の絵が海外から届いたりして、ミツバチへの新たな学びのきっかけをいただきました。地球のいたるところでミツバチが親しまれ、愛されている事実に改めて驚き、感動を覚えています。

脇阪 嘉明さん 朝日学生新聞社 代表取締役社長

今年も多くの作品を応募していただき、ありがとうございます。学年を問わず、大胆な構図や表現豊かな描き方の作品が多くみられ、子どもたちの観察力に驚きました。環境の変化によって、生活の中でミツバチを見る機会は減りましたが、想像力豊かにミツバチと人、街並みなど、多彩な風景が描かれるようになっています。これからも、ミツバチを通じて環境に関心を持ち、環境を守ることにつながるきっかけになればと願っています。

岩間 登美子 株式会社 山田養蜂場 執行役員

子どもの部の絵は、成長とともに変化する感受性が色や線に表れていて、まっすぐな生命力に心が洗われました。中高生の部は、ほとばしる感性に加え美術の技法が活かされた芸術性の高い作品が多く、ミツバチと自然との共存や、自然環境の大切さをテーマにした作品はポスターにもよいと思いました。海外部門では、アフガニスタンの花とミツバチの作品が印象的で、平和や安定のない環境で描かれた美しい絵は、描いた人の表情が浮かぶようでした。

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