ミツバチの童話と絵本のコンクール

まんまる おつきさま おねがいよーう

受賞城 彰宏 様(東京都)

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ことしも ダンスパーティーの よるが
やってきました。
きは えだを たたいて、
リズムを ならします。
むしたちは てあしを こすりあわせて、
おとを ひびかせ、
とりたちは がっしょうします。
どうぶつたちは きりかぶを
たいこに して、たたきます。
むらの ひとたちは、それぞれ
とくいな がっきを ならします。

たのしい ダンスパーティーの はじまりです。
きが ねっこを よっこらしょと ぬいて おどれば、
その えだの うえで、リスの こどもたちが
いちれつに ならんで おどっています。
リンドウも、コスモスも、われもこうも なかよしどうしで
だきあって おどっています。
むらの ひとたちも、この よるは はなでも、きでも、タヌキでも、
おおきな クマとだって なかよく かたを くんで、おどれるのです。
もちろん ケムリンさんも、みえない すがたで おどります。

おつきさまが のぼってきました。
ところが あいにく、こんやは
ほそい ほそい おつきさまです。
「あれーっ。」
「はっぱみたいな おつきさまだあ。」
みんな ざんねんそうに、そらを みあげました。
すると、だれかが さけびました。
「ケムリンさーん、まんまる おつきさま、
おねがいよーう。」
ケムリンさんは みえない すがたで、
びっくりと しました。

あまぐもさんにも、たいふうにも、
こないように たのんだけど、
おつきさまのことは
すっかり わすれていたのです。
いまとなっては ちょっと
むずかしい ちゅうもんです。
でも ダンスパーティーの よるは、
なんといっても まんまる おつきさまですよね。
ケムリンさんは
どうしよう、どうしようと おもいました。
うろうろ とびまわりながら、
ちいさく ちいさく くちぶえを ふきました。

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