ミツバチの童話と絵本のコンクール

あくまくま

受賞りとう よういちろう 様(奈良県)

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パンプスさんが とほうにくれていると とつぜん
木のかげから のそりと大きなくまが かおをだしました。
「よ!」
パンプスさんは びっくりして 気をうしなってしまいました。

しばらくして パンプスさんが目をさますと
なんと そこは くまのお家じゃないですか。
「よかった 目がさめたんだね。さっきは
おどかすつもりはなかったんだ。ごめんよ。」
さきほどのくまが しんぱいそうに ちかづいてきました。
パンプスさんは ひゃ!とさけんで とびおきました。

「だいじょうぶ。ぼくは きみを たべちゃったりしないから。
それより いっしょに ばんごはんをたべましょう。」
くまのことばに パンプスさんは ホッと 安心しました。
すると おなかが“グー”と 大きな音を たてました。
へやじゅうに はちみつのいいにおいが ひろがっています。
パンプスさんは いすにすわると たっぷりはちみつをパンにかけて いきおいよく たべはじめました。

パンプスさんは おなかいっぱい はちみつパンをたべました。
「フゥ…。ごちそうさま。おなかがペコペコで どうなることかと おもっていたんだ。 ほんとうに なんと おれいをいえば いいのやら。」
パンプスさんが こまっていると くまがきゅうに ブルブル ふるえながら
「かまわないよ。そんなことより…。 まん月のばんになると よなよな 森にすむ あくまがやってきて にわにおいてある すばこを ひっくりかえして 中の はちみつを くいあらすんだ…」
と うちあけました。

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