健康食品、化粧品、はちみつ・自然食品の山田養蜂場。「ひとりの人の健康」のために大切な自然からの贈り物をお届けいたします。
むかしむかし、あるところに、やさしくて、かわいい、ハチの女の子がいました。
名前は、しずくちゃんと、いいました。
ある日、しずくちゃんは、きれいなレンゲのお花の中で、みつをあつめていました。
そしたら、遠くの方からなき声が、聞こえてきました。
なき声がするほうへ行ってみると、「虫のびょういん」がありました。
中に入ってみると、大きいクワガタムシが、エンエンないていました。
そこで、しずくちゃんは、クワガタムシにききました。
「どうしたの、大きなクワガタムシさん。」
そしたら大きなクワガタムシが、こうこたえました。
「ぼくは、かぜをひいて、頭がクラクラして、のどがいたくて、はな水がぐちょぐちょ出て、おまけにげりが止まりません。」
しずくちゃんは、とてもかわいそうと思いました。
そしたらサソリのおいしゃさんが、おしりのちゅうしゃばりを、ぴかぴかしてやって来ました。
大きなクワガタムシのしんさつをし始めました。
そして、十分たってから言いました。
「大きなクワガタムシくん、きみはかぜがひどいから、にゅういんしてください。」
大きなクワガタムシは、しょぼんとしてへやに入っていきました。
しずくちゃんは、元気づけてあげたいと、思いました。
一日たって、次の日、しずくちゃんは、何をしたら、大きなクワガタムシくんが、よろこんでくれるかなあと、考えていました。
びょういんに、ようすを見に行くと、大きなクワガタムシくんのまわりに、いろいろな虫たちが、おみまいに来ていました。
しずくちゃんは、こっそりまどのところから、見てみました。
よく見れば、ちょうちょさんは、きれいなにじ色の羽で、おどりをおどってあげています。
けむし三きょうだいは、むくむくの毛で、あたたかいふくを、作ってあげていました。
かまきりくんが、かまをつかって、今日の昼ごはんをつくっています。
二ひきのカブトムシくんが、自まんのつのですもうをして、見せてあげています。
テントウムシくんが、足のつけねから、にがいしるを、だしています。
「ぼくのにがいしるは、いい薬になるよ。」
大きなクワガタムシくんは、とってもよろこんでいます。
「みんな、ありがとう。」
それを見ていた、ちっちゃなしずくちゃんは、わたしも、大きなクワガタムシくんに、みつをとってきてあげたいなあと、思いました。