ミツバチの童話と絵本のコンクール

かさのなかにはどんなそら

受賞山岡 みね 様(神奈川県)

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アカゲザルの サリーさんは こどもを かかえて やってきた
きから きへ とびうつるとき
パラシュートがわりに つかえるかさを ごちゅうもん
おいしそうな くだものを どっさり かいた

とうみんまえの くまたろうさんは
ハチミツいろの おおきな かさを ごちゅうもん
はるに めが さめたとき めのまえが ハチミツいろだったら
どんなに いいだろうって いうんだよ
ほんものの ハチミツを どっさり かかえながらね

ハチミツといえば ミツバチのむれが みせに とびこんで きたことが あった
「きゅうな あめで こまっています かさを おかりしても いいですか」
そういって ハチたちは ひらいたまま おいてあった できたての かさを ふんわりと もちあげた
おとうさんが うなずくと ハチたちは うれしそうに うたいだした
「はな はな はな はな はなばたけのかさ あめの なかでも いいきもち」

それから なんにちかした はれたひに ミツバチたちは かさを かえしに やってきた
そのとき うしろに たっていたのは ミケコさん
「わたくし ハチのすの ちかくに すんで おりますの このかさ はいけんしましたら わたくしも いっぽん ほしく なりまして ハチたちに ついてまいりました」
そういって ミケコさんが えらんだのは タンポポの かさ

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