ミツバチの絵本コンクール

踊れ!みつばちミポリン

優秀賞山田 久琉海 様(小学5年生/東京都)

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ミポリンはみつばちの女の子
花から花へと、甘い花蜜を集めるの
特技はダンス
なかでも8の字ダンス≠ェ大の得意
でも、シャイではずかしがりやのミポリンは
仲間の前だとなぜかうまく踊れないの

A
それは大変!
なぜならミポリンはみつばちの『偵察隊』
甘い花蜜いっぱいのお花畑を見つけて
巣箱の仲間に知らせるのがおしごと

B
「見つけたよ!」「ここだよ!」と踊るのが
8の字ダンス≠竍円ダンス
仲間のみつばちたちは、そのダンスを合図に巣箱を飛び出す
なのに、だいじなところでうまく踊れないミポリン

C
ミポリンの親友、りゅうは
「君は誰よりもダンスが上手。だから自信持って!」といつも励ましてくれる
でもミポリンは、いざとなると足が震え、胸がドキドキして踊れない
偵察隊の仲間は、「大事なダンスを踊れないなんて」と相手にしてくれない
ますます落ち込むミポリン

D
ある日、スズメバチに襲われ、地上に落ちてしまったミポリン
動けないミポリンを、通りがかったおばあさんが助けてくれた
その時、おばあさんは、亡くなったおじいさんの「苺畑」の話をしてくれた
おじいさんは、毎年真っ赤な苺をたくさん作って
孫のくるみちゃんが通う幼稚園に届けていたんだって
E
だけど、いつからかみつばちの姿が見えなくなって
苺が実らなくなってしまったそう
おじいさんは「苺が実らなくなったのはポリネーター≠フみつばちが
花粉を運んでくれなくなったからだよ」と

F
苺畑でおばあさんは、たった一人、手作業でめしべに花粉をつけていた
腰の悪いおばあさんには、とっても大変なおしごと
「みつばちさんたちが来てくれるといいのになあ」
おばあさんがポツリとつぶやいた

G
なんとかしておばあさんを助けたいミポリン
そのためには、勇気を出してダンスを踊るしかない!
巣に戻ったミポリンはりゅうに
「何としてもおばあさんを助けたいの」と決心を伝えた

H
そして次の日、いつものように巣箱を飛び出したミポリン
今日のミポリンはいつもとは違う
飛べ! 高く!
踊れ! 力強く!
りゅうは力いっぱい叫んだ
「そうだよ、君ならきっとできるよ!」

I
おばあさんの苺畑の上で
ありったけの力を振り絞って8の字ダンス≠踊るミポリン
「みつばちの仲間をいっぱい呼ぶからね!」
すると、仲間たちが巣箱からいっせいに飛んできた
はずかしがりやのミポリンががんばる姿を見て
応援する気持ちに火がついた仲間たち
苺畑は、ポリネーションするみつばちたちであふれかえっていた

J
「おじいちゃんの苺、たくさんなったね!」
真っ赤に実った苺を、おいしそうにほおばるくるみちゃん
幸せそうな顔を見て、おばあちゃんもうれしそう
みつばち偵察隊として成長したミポリン
ミポリンの成長を喜ぶりゅうと仲間たち
みんなの笑顔と笑い声が青空いっぱいに広がった

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