ミツバチの絵本コンクール

チハの畑

優秀賞吉田 柚音 様(小学3年生/東京都)

@
「ぼくはハチミツ大好きチハだよ。世界中のおいしいハチミツを探して旅をしているんだ」

A
「菜の花が咲いているよ。さくらだ」
「こっちには苺の花にメロンの花もあるよ」
「どのミツもおいしいな」
チハは、たくさんのミツを食べながら、飛びまわっていました。

B
チハは次の国に行ってみました。けれど、次の国はどこを探してもガレキばかりで、おいしいミツがまったく見つかりませんでした。ふと気づくと足元に多くの虫たちがたおれていました。
チハはすぐにかけよりました。

C  
「だいじょうぶかい? ぼくのハチミツを飲んでごらん」
「元気が出るよ」
チハは虫たちにハチミツを飲ませてあげました。
元気になったテントウ虫が話しだしました。
「ありがとう。ミツのおかげで元気になったよ」
チハはテントウ虫に「ここはどうして緑がないの?」と、ききました。
テントウ虫が理由を話してくれました。
「この国は争いがあって、ぼくたちの家の野原も畑もこわれてしまったんだ。食べ物がなくてこまっていた時に、チハがきてくれて助かったよ」

D  
え〜ん、え〜ん、
人間の子供の小さな泣き声がきこえました。
チハや、虫たちは泣き声の方に飛んで行ってみました。
五人の子供たちがうずくまって、泣いていました。
「どうして泣いているの?」
チハはきいてみました。
一人の子供が泣きながら、「おなかすいたよ」と言いました。
チハは考えました。

E  
「そうだ! ぼく旅をしていて、いろんな種をもっているよ」
「みんなで植えて、緑いっぱいにしようよ」
「また、ご飯を食べれるの?」と、子供がききました。
チハは笑顔で答えました。
「もちろん! 野菜や果物の種もあるよ。」
「私、いちごが食べたい」と、子供がいいました。
「ぼくはトマト」
「私はメロンが食べたい」と、子供達が言いました。
「よーし! みんなで育てよう!」
「おぅ!!」虫たちも声をあげました。

F  
ミミズやダンゴ虫がでてきて、
「まずは、ぼくたちが土を元気にしてあげるよ」
と言って、土にもぐっていき、土を元気にしました。

G
「ぼく、種まきたい!」
「私もまく!」
と言って、子供たちが種をまき水をあげました。
芽がでておおきくなる植物や、おどる虫たち。
パーティーをしているように楽しくなりました。

H
チハが飛びでてきて、
「最後はぼくたちにおまかせ」
ミツバチが花から花へ受粉をしました。

I  
受粉すると、いちごやトマト、メロンなどの実がなりました。
よろこぶ子供たち。

J
子供の声をきいて、大人たちがやってきました。
「ここは何てすばらしいんだ」
「楽園のようだ」
とおどろいています。

K  
子供たちが大人にだきついて、
「パパ、ぼくたちが虫さんといっしょに作ったんだよ」
大人は虫にひざまずいて
「虫さん、ありがとう」
「戦争が終わったので、私たちもいっしょに作らせて下さい」

L  
大人の話をきいておどろく子供たち。
「パパ、もうたたかいがなくなったの?」
「そうだよ。平和になったんだよ」

M 
「やったー」と、よろこぶ子供たち。
チハが飛んできて、
「ぼくまだいっぱい種をもっているよ」
「ここをもっと緑いっぱいにしよう!」

N
虫たちと人間は力を合わせて、畑を作っていきました。

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