ミツバチの絵本コンクール

ミツバチからのおくりもの

入選南 まどか 様(福井県)

@
たくさんのはながさくまちに、すてきなきのいえがたっていました。

A
そのいえには、5さいのようくんがすんでいました。
ようくんは、からだがよわくてそとであそべませんでした。

B
あるひ、いつものようにまどからそとをながめていると、いっぴきのはちがとんできました。
「こんにちは。わたしはミツバチのビー。すてきなきのおうちね。ここにわたしたちのすをつくってもいいかしら?」
「こんにちは、ぼく、ようくん。いいよ」
「ありがとう」

C
ビーは、うれしそうにいっかいてんすると、はねのおとをぶうんとひびかせてかえってゆきました。

D
まもなく、ビーたちのすづくりがはじまりました。
ようくんは、まいにちはちたちにはなしかけ、おうえんしました。
ビーたちも、
「ようくんもはやくげんきになって、いっしょにあそびましょう」
とさそいます。

E
ようくんは、もうちょっとごはんをたべられるようになれば、げんきになるよ、とおいしゃさんにいわれています。

F
でも、ようくんのへやのまどのうえにできたおおきなはちのすをみて、おうちのひとたちはびっくり!
「あぶない、はちにさされる! まどをしめろ! はちのすをこわさないといけない」
というのです。
G
「どうして?ビーたちはぼくのともだちなんだ。さしたりしないよ」
ないてうったえましたが、おとなたちはきいてくれません。

H
ようくんは、はんぶんべそをかきながら、ビーとはなしました。
「ビー、ごめんよ。ビーたちのすをこわしちゃうんだって」
「わたしたちははりをもっているので、ざんねんですが、しかたありません。それではひとつおねがいがあります。あした、ようくんのすきなおさらをすのしたにおいてくれますか」
「? わかった」

I
ようくんは、チューリップもようのだいすきなおさらをおきました。

J
つぎのひのよるになりました。はちたちのとぶおとがきこえなくなりました。

K
おいたおさらには、なにかはいっていました。つきのひかりにきらきらときんいろにひかっています。

L
おかあさんが、
「これははちみつ。ビーたちがおわかれにプレゼントしてくれたのね。ごめんなさい。おともだちをおいだしてしまって。はちみつはね、いっぴきのはちががんばって、ほんのちょっとしかとれない、たからものみたいなたべものなの。
このまちは、おはなでいっぱいだから、すばらしいはちみつがとれるわね」
といいました。

M
ビーたちがくれたはちみつ。ヨーグルトにかけたり、フルーツにかけたり。ホットケーキに、トーストにとろりとかけたり。
そのあじといったら、あまくてやさしくて、つよくて、いいにおいで。なんでもおいしくしてしまいます。どんどんたべたくなります。ようくんは、「おいしい、おいしい」とまいにちもりもりたべました。

N
また、はながさくきせつがやってきました。
ようくんはげんきに色とりどりのチューリップのあいだをかけまわり、はちたちはうれしそうにそれをながめるのでした。

  • 鏡野便り:山田養蜂場公式Blog
  • みつばち広場
  • 店舗案内
  • 法人様お取引窓口
  • みつばち農園