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予防医学〜病気にならないために〜第3回

子どもの偏食親にも責任

山田 :  確かに日本は核家族のせいか、一人で食事をせざるを得ない高齢者が多いですよね。しかも長寿世界一といっても、寝たきりや認知症の方が多いのも気になります。

家森 :  やはり日本のお年寄りは栄養状態の悪い人、血中のたんぱく質の少ない人から順に寝たきりや認知症になっていかれる気がしますね。おなかの調子が悪くなると、食べられなくなり、食も細くなる。長生きしても健康長寿でないと意味はありません。

山田 :  たしかに、健康が一番ですね。

家森 :  私が世界を訪ね歩くなかで、再認識したのが日本食のすばらしさでした。ご飯や魚、大豆を日常的に取り、海藻まで食べる日本の食文化は、まさに理想的です。欲をいえば、もう少し塩分を減らし、乳製品を取ってカルシウムを増やせば、究極の長寿食になると思います。


食事の代わりにスナック菓子

山田 :  栄養バランスの点からも日本食のよさはわかります。しかし、そのよさも、最近は少しずつ崩れてきているのではないでしょうか。

家森 :  そのとおりです。若い人たちの野菜嫌い、魚嫌い、大豆嫌いは目に余ります。昔からずっと日本人は魚、大豆を食べてきたのに、今の子どもたちは食べられない。親がちゃんと作ろうとしていないことにも原因があるんです。

山田 :  まったく同感ですね。日本も食生活が急激に欧米化していますが、特にファーストフードは問題が多い気がします。6歳ごろから11歳ごろまでに慣れ親しんだ味覚は、その後の食事の好みに大きく影響する、という話を聞いたことがあります。スナック菓子やファーストフードばかり食べていると、やはり大人になってもファーストフードから抜け切れなくなるのでしょうか。

家森 :  なりますね。子どものころ、甘い、油っこい、塩辛い味覚に慣れてしまうと、一生、同じような好みになりますね。だから、例えば出汁を使った日本の食文化を子どものころから刷り込んでおけば成長しても日本食はおいしいと感じるわけです。食文化の伝承は本当に大事なんです。

山田 :  最近の若い人と話して感じるのは、きちんとした食事の代わりに軽いお菓子やスナック菓子で済ませている人が実に多い気がしますね。特に女性は、食事を抜くことをダイエットの一つと勘違いしているようですね。子どものころから、最低限、朝、昼、晩、3食きちんと食べることは親がしっかり教えるべきです。



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