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応募総数 2587編 (童話2045編/絵本542編)

受賞者コメント
審査員の講評



[童話部門 一般の部]

最優秀童話賞

「きらきら」

赤星 浩志 (東京都)

 

 ポストに突き刺さったピンク色の封筒。その表にポコッと捺された速達の二文字。興奮した手負いのアヒルのように絶叫しながら部屋に入り、意外と丁寧に真顔で開封(A型)。その晩は、ワインを一本空けました(298円)。
 溜め息を100連発でつきながら、それでも歯を食いしばって書いた結果が、「集合してからバスに乗りましたっ→酔いましたっ→虚ろな目で馬の背中をなでましたっ→ナントカくんがスッと転びましたっ→お弁当ちょっと残りましたっ→解散しましたっ→おしまい」ってな具合で、担任に無表情一本勝負な退屈タイムを提供するだけの作文ダメッ子星人であった私が、こんなにも素晴らしい賞をいただくことになろうとは。
 書くことが、益々好きになりました。これから先も、誰にでも楽しんでいただける作品を目指し、自分でうーんと楽しみながら書いていきます。本当にホントーにどうもありがとうございました。




優秀童話賞

「雨の日曜日」

内田 日十実 (東京都)

 

 家にひとりでいることが、おるすばんだった子どもの時代は、ずいぶん遠くになってしまいました。おるすばんの時は、家が妙に広く感じられ、時間の流れも遅いような早いような、不思議な空間にとりのこされてしまった気分におちいったものです。
 今では、雨の日にこの頃の気分を、少しばかり思いだすことができます。雨の日はなぜか、音や匂いに敏感になり、身の回りのものが新しく見え、普段より考え深くなります。雨にとじこめられた空間は、おるすばんの不思議な空間と似たところがあるようです。
 この物語も、雨の日にうまれました。台所のはちみつ、従妹の家のうさぎ、ピアノの音、色鉛筆に真白い画帳、それらが頭の中で混じりあい、物語がうまれたのはあっという間でした。
 受賞をたいへんうれしく思います。ありがとうございました。




佳作

「ぼくの妖精」

神山 美奈子 (大阪府)

 

 童話を書き始めたばかりの私が、初めて応募したのがこのコンクールでした。
 初めての作品は、みつばちを主人公としたメルヘンでした。うまく書けたと思ったのが落選でした。2回目の今年はまったく違う形でと考えたあげく出来たのが、みつばちみたいな女の子ブン子を登場させることでした。どうすればブン子がブン子らしくなるかを表現するのには苦労しましたが、ブン子が私に書く楽しみを与えてくれました。野球を通して人と人とのふれあい、葛藤を描いているうち、自分の小さい頃のことや息子たちへの思いなどで胸が熱くなるのを感じました。
 初めての受賞だったのでお知らせをいただいたときは、とても感激しました。これを励みに、これからも童話を書きつづけていきたいと思います。




佳作

「はちみつの思い出」

米沢 百輝 (山梨県)

 

 童話のショートショートは長編に比べて書き易いのでチャレンジしてみました。
 第1回から9回まで、落ちても落ちても、性こりもなく応募を続け、やっと今回受賞させて頂き、よくやったと、自分をほめてやりました。
 この物語は、日中戦争に従軍して軍用犬の係をしていた職場の先輩から聞いた実話を脚色したものです。戦争を知らない子どもたちに、戦争の悲惨さと、その悲惨な戦場に在っても、日本兵と犬と中国兵との深い愛情はあったのだということを知って貰いたかったのです。私は45年前、30才のとき長編ファンタジー「少年オルフェ」で第3回講談社児童文学新人賞を頂き、NHKで2度テレビドラマ化して貰いました。その後は家業をやらざるを得なくなり、童話の世界から遠ざかっていましたが、やっと家業から解放されたので、もう一度童話を創ってみようと決心し、一から出直すつもりで、せっせと勉強しております。




佳作

「山の神さまのこども」

乗松 葉子 (東京都)

 

 このお話は、山の神さまのこども「リュウ」が高い木の上から、バスを一人見送るシーンで終わります。
 実は、ちょっと寂しげなこの少年の姿は、作品を書き始める前から、なぜか私の頭にくっきりとイメージされ離れませんでした。まるで、いつか見た映画の中のワンシーンの様に。
 私の中に、もはや住みついてしまっていたこのシーンを一つの物語にできたこと、そして、日の当たる場所に出すことができたということが何よりも嬉しいです。
 選んでいただいてありがとうございました。
 受賞を励みに、自分の中に眠っているものを揺りおこし、書き続けていけたら幸せです。




佳作

「ハルやベーカリーの
       お客さま」

も も (福岡県)

 

 私の書く童話のたった一人の理解者が広石先生です。(先生は私の目のお医者様です)
 その先生が、「もう少し優しいお話は書けないか」とおっしゃいました。
 「充分優しいと思います」といいましたら、「いや、理くつが多い。それに難しい」とのこと。
 「じゃ、どんなのがいいんです」といいましたら、「キツネだのタヌキ、ネコにイヌ、そういう動物が出るのはどうだ。」「じゃ、キジにサルも出しますか」と喧嘩別れになりました。
 でも、よくよく先生のおっしゃったことを考えた挙句に、キツネがハチミツパンを買いにくるお話になりました。
 先生はきっとシテヤッタリという顔をなさると思います。
 一寸、残念なのは佳作しか頂けなかったことですが、又、来年、頑張ります。80才の先生の為にも、私も72才の老骨にムチうって書きます。
 ありがとうございました。



[童話部門 子どもの部]

最優秀童話賞

「ブンブンのひみつ」

豊川 遼馬 (神奈川県)

 

 ぼくのゆめは、世界のかなしい人々が、え顔になる事。ぼくのお話しを読んで、たった一人の人でも、え顔になってくれたらいいな。
 そう思って、ようち園の時から、ときどき話しを作っている。
 とつぜんパッと、お話しがうかんできて、いっきに書いてしまう。書きたくて書きたくてむ中になるから、ほかの事もわすれて、しっぱいする事もあるけれど。
 ブンブンのひみつは、学校でお友だちが、ミツバチにさされたときにうかんできた。
 ぼくたちの友だちに色々なお友だちがいるように、ミツバチも色々なミツバチがいるんだろうな。
 そして、ブンブンは、ぼくみたい。大縄がにがてで、つらかったけど、やさしいお友だちにかこまれてがんばった、ぼくみたい。
ハチがいて、ぼくがいて、みんながいて、お話がうまれたからコンクールにもあえた。だから、世界中にかんしゃ!!




優秀童話賞

「やさしい みつばち」

有田 双葉 (大分県)

 

 ぼくのお姉ちゃんと、お父さんは、いつもどうわを書いているので、ぼくも書いてみたいなあと思い、このコンクールにおうぼしました。
 初めて書いたどうわに、優秀賞をもらえて、とても、うれしいです。
 ぼくは、とてもおいしいハチミツが、大好きです。
 かわいいミツバチや、かっこいいクワガタムシなど、色々な虫たちも、大好きです。
 大好きなものを、たくさんとうじょうさせて、このお話を書きました。とても楽しく書きました。
 これからも、いっぱい、どうわを書いて、おうぼしたいです。




佳作

「まめかぞく おしろの花」

中井 珠生 (京都府)

 

 わたしは、入しょうしたことを知ったとき、とてもうれしかったです。ふうとうをあけるとき、むねがドキドキしていました。
 そして、おか山けんでひょうしょうしきを行なうということが書いてあったときには、心が、とてもはちきれそうになりました。ひょうしょうしきが、とても楽しみです。
 わたしは、今まで「きつねものがたり」や、「やかましむらの子どもたち」という本などたくさんの本を読んでいます。でも、わたしは、よんでいるだけでなく、書いたりもしています。「まめかぞく@」と、「まめかぞくA」や、「まめかぞく おしろの花@」と、こんかいおうぼした、「まめかぞく おしろの花A」です。これからも、まめかぞくシリーズを書いていきたいです。
 ほかのコンクールも、入しょうしたいです。たくさんの先生や、山田ようほうじょうのみなさま、ほんとうにありがとうございました。



[絵本部門 一般の部]

最優秀絵本賞

「ぼくのしましま」

わたなべ ゆうこ (東京都)

 

 初めて絵本を描いたのは確か、小学校低学年の頃。2、3歳の小さな従兄弟のために描いた『ありのあっちゃん』という、ありを主人公にしたものでした。
 ふとそんなことを思い出しながら、そのときのようにあまり難しいことを考えずに作っていったのですが、まさか最優秀絵本賞に選んでいただけるなんて。驚きと喜びと感謝と、(いや、私はまだまだ)という気持ちが渦巻いています。
 ちょっとオチにひねりが足りなかったかなあとか、構成がさみしかったかなあとか、いろいろ思うことはありますが、この作品を読んでくれる誰かが優しい気持ちになってくれたら、それが一番の喜びです。
 いつか絵本作家、イラストレーターとして活躍できるようにがんばっていきたいと思います。ありがとうございました。




優秀絵本賞

「あくまくま」

りとう よういちろう (奈良県)

 

 小学生のころ、公園で友達がミツバチをつかまえて、器用に針をぬきとって、弱ってゆくミツバチを、じまん気に手の上にのせてあそんでいた。
 自分もできると思い、つかまえようとして、さされたときのみょうな痛さ。無知のおそろしさ。いろいろ思い出しました。
 絵本をよんだり、物語をかいたりするようになって、幼い頃のことや、幼い頃にみた本のことを、より思い出すようになった気がします。としをとったせいかもしれないけれども…。
これからも続けてゆきます。




佳作

「しろくろちゃんのごろごろ」

藤原 あずみ (千葉県)

 

 昨年5月、しろくろちゃんは田んぼに捨てられていました。通りかかった私の友人に、助けを求めたのはしろちゃんでした。「まだいるはず……」直感的に藪を探った友人は、震えているくろちゃんを見つけました。無農薬野菜を作っている友人は、3時間おきに畑を抜け出し、しろくろちゃんのミルクと排泄の世話をしてくれました。まるで母猫のように。いえ、もしかすると、母猫以上だったかもしれません…。愛情たっぷりの生後2ヶ月を過ごした仔猫たちは、その後、我家の同居人になりました。
 しっかり者のしろとおっとり屋のくろ。この同居人に振り廻されることで、楽しいこと、豊かなこと、哀しいこと、うれしいこと、様々な思いを味わうことが出来ました。
 本当は童話を書き始めていたのですが、なかなか書きあがらないおはなしを放り出し、絵筆を取ったら、あっという間に絵本ができてしまいました。しろくろちゃんのおかげです。




佳作

「ぶんぶんとのさま」

はやし まり (愛知県)

 

 はちみつの瓶を手にとると、祖父のことを思い出します。寝たきりの祖父は食事も思うようにとれず、はちみつを少しずつ口に入れてあげるとうれしそうにしておりました。ためた小遣いを握りしめ、小走りではちみつを買いに行く小学生の頃の私。円筒の瓶をやっとの思いで包装し、赤いリボンを結んで差し出す私。目に涙を浮かべながら、「よう来た。」と頭をなでてくれた祖父。瓶の中でとろーりゆれるあたたかい色のはちみつに包まれた思い出…そんな時、ふっとぶんぶんとのさまが生まれました。やさしい気持ちを取り戻したとのさまは、受賞という素敵なプレゼントを持って帰ってきました。おかげで私は、とっても幸せな気持ちに包まれています。本当にどうもありがとうございました。
 子どもたちの絵画制作に関わる日々の中で、発想の豊かさにはっとさせられます。子どもたちの目の輝きに包まれて、私もがんばっていきたいという気持ちを強くしています。



[絵本部門 子どもの部]

最優秀絵本賞

「ミツバチ、うちゅうにいく」

水谷 天音 (京都府)

 

 きょねん、かさくだったのでもう一どがんばってみようと思いました。こんかいさいゆうしゅう絵本しょうをもらえてとてもうれしいです。
 絵本でくふうしたところは、くものすうちゅうからロケットをたすけるところを書くときに、ふでばこをロケットのかわりにして絵にしたことです。
 二つ目に、さいごのばめんを書く時に、じ分の顔をかがみにうつして書いたことです。
 しあげるのに、2か月もかかりました。
 絵本は、コピーして家にとってあります。




優秀絵本賞

「たのしいハチのいちにち」

畠山 万示・万葉・万礼 (千葉県)

 

 「ぼくは、このコンクールで絵を書くことが好きになりました。でも、最初はこのコンクールのことは、知りませんでした。教えて下さったのは、ふじ原さんという人です。
 ぼくには、二人の弟がいます。その弟たちといっしょに力を合わせて作った作品なので、賞をもらえてとてもうれしいです。ありがとうございました。」(万示)
 「ぼく達がこのコンクールに出そうと思ったきっかけは、ふじ原さんという人のおかげです。ぼくは、最初の書き出しは、何もなかったけど、お兄ちゃん達がきょう力してくれてできた作品です。だから賞がもらえてうれしいです。ありがとうございました。」(万葉)
 「ぼくは、みつばちたちがねむっているページを、いっしょうけんめいつくって、しょうがもらえたのでとってもうれしいです。ありがとうございました。」(万礼)




佳作

「ビーちゃん 
   はちみつをとってくる」

飯島 理子 (東京都)

 

 わたしは、絵本を書くのは、はじめてです。ビーちゃんの絵で、くふうしたところは、さつまイモを花がたにほってイモばんにしてビーちゃんのすきなお花につかいました。
 目とビーちゃんの体のしましまの線がむずかしかったです。
 最後のページの絵は、「とびきり心があたたかくなるようにしたい。」と思って、本当のすの中はきいろだけど、ピンク色にしました。じぶんでも、とても気に入っています。
 絵本をまた書きたいです。か作にえらばれてうれしかったです。




佳作

「1・2の3ピョーン」

水谷 美優 (神奈川県)

 

 わたしはおしゃれをすることが大すきなので、このお話を思いつきました。
 それに、お母さんのおけしょうをふだんから見ているので、ミツバチさんもおけしょうをしていたら楽しいなと思ったことも、この絵本を書いたきっかけです。
 はじめて書いた絵本、「ミツバチ学校」の絵は、色えんぴつでかいていたのですが、今年はパステルにちょうせんしました。
 パステルは、色をまぜて使うこともできるので、とても楽しくかくことができました。
 今回で2度目の入せんだったので、とてもうれしかったです。
 ありがとうございました。



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