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ぷんぷんとのさまが けらいに ききました。 「父上がたべている あのびんの中みは なんじゃ。」 「ははーっ。あれは はちみつと申しまして 歯も弱くなり 体力もなくなったお父上を 元気にしてくれる きちょうな食べものでございます。」
言いわすれておりました。 この国のおとのさま いつもぷんぷん おこってばかりいたので ぷんぷんとのさまと よばれていました。 けらいは ぷんぷんとのさまが またなにか もんくを言い出すのではないかと はらはらしておりました。
A
「わしも はちみつ たべたい。 たべたい。 たべたいよー。」 「しかし とのさまは 歯もじょうぶですし なんでも食べれるでは ございませんか。」 「でも たべたい。たべたい。たべたいよー。わしには食べさせられぬと 申すのか。」 とのさまのぷんぷんがまた 始まりました。 「とのさま はちみつは たいへん きちょうなものでして…」 けらいの言葉は とのさまの耳には とどきません。 「どれ。 とろーり。 あまい。 父上だけが このような おいしいものを食べていたとは。」 ぷんぷん。 「はちみつがないなら つくらせろ。」 ぷんぷん。 「だれがつくっているのじゃ。その者をここによべー。」 「ははーっ。」
B
「この者でございます。」 けらいが1ぴきのハチをつれてきました。 「なんと。この小さな虫がはちみつを つくっていると申すのか。」 「ははーっ。このミツバチがみつを集めてくるので ございます。」 「ではミツバチをありったけ この城によべーっ。」 「…と申されましても…」 「はやく。はやくするのじゃー。」 「ははーっ。」 ぷんぷんとのさまの ぷんぷんにも こまったものです。
C
けらいたちは あちこちから ミツバチを 集めてきました。 ある者は はなのあたまをさされ ある者は おでこをまっかに はらしていました。