ごあいさつ
創業の精神・企業理念
事業内容
会社概要
私たちの取組み
みつばち文庫
ミツバチの童話と絵本のコンクール
エコスクール
みつばち教室
文化セミナー
植樹活動
ネパール植樹活動
内モンゴル植樹活動
子どもたちの子どもたちの子どもたちのために。
環境への取り組み
風力発電システム
ソーラーシステム
みつばち牧場

新着情報
採用情報
お問い合わせ
ショッピング
みつばち広場

当サイトはTRUSTeプライバシープログラムのライセンシーです。

みつばちの童話と絵本のコンクール 山田養蜂場の社会貢献活動


「ぼくの妖精」C


一般の部  佳 作 神山 美奈子 (大阪府)

――――――――――――――――――――


 いよいよ六年生最後の大会を迎えた。チームは順調に勝ち進んで決勝戦まできた。
 キャプテンの勇次を中心にみんな士気が高まっていた。
「みんな、がんばれ〜。」
 スタメンからはずれたぼくだけど、チームの勝利に貢献したくてベンチから大きな声でチームメイトをはげましていた。
 試合は一対〇で負けていた。九回裏二アウト、いよいよあと一人となったとき、監督がベンチから出てきて審判に告げた。
「代打、野田。」
 びっくりしたのはぼく自身だ。
 勇次がぼくにバットを差し出し、声をかけた。
「健太、思いっきり振ってこいよ。」
「うん。」
 ぼくはうなずいてバットをうけとり、その場で素振りした。
「あんた、ホームラン打とうなんて思ってないよね。」
 こわい顔をしてブン子がそう言った。あいかわらずその口調はきつい。
 ぼくはひとにぎりバットを短く持ってバッターボックスに入った。胸が高鳴った。
(シャープに!、コンパクトに!)
 心でとなえながらかまえた。ピッチャーが投げた。
(来た〜〜。)
   カキーン
 金属音が響いた。鋭い打球がセカンドの頭を越えていった。
「走れ〜。」
 ベンチでみんなが叫んでる。
(いける!ヒットになる!)
 と、走り出したとたんライトがつっこんできてそのまま捕られてしまった。
 試合は終った。相手チームが喜んでいるのを、じっと見ていた。自然と涙がほおを伝った。
(みんな、おこってるだろうな。なんの役にもたてなくって…。)
 相手チームに挨拶したあと、ぼくはみんなの顔をまともに見ることができなかった。
「健太、お前惜しかったな。今日チームで一番いい当たりだったじゃないか。」
 勇次がそう言っていきなりぼくの手をつかんでみんなの前にかかげた。
「ほら、健太のこの手、まめだらけだ。お前、知らないところでがんばってたんだな。」
 健太はブン子を見た。
「あんた、ちいちゃいんだから、あれで上等よ。」
 ブン子は言った。かわいくない口調だがぼくにはブン子のせいいっぱいのほめ言葉に聞こえてうれしかった。
「はい、はちみつレモン。」
 ブン子がくれたはちみつレモンの甘ずっぱい味がのどを心地よく通っていった。
 ぼくはみんなと野球ができたことを幸せに思った。


――――――――――――――――――――
前のページへ   次のページへ
トップへ

フリーダイヤルでもご注文・お問い合せを承ります。詳しくはこちらをクリック
TRUST-e 山田養蜂場WebサイトはTRUSTeのライセンシーです。
山田養蜂場Webサイトでは個人情報保護のため、SSL暗号化通信を採用しております。
JADMA 山田養蜂場は、(社)日本通信販売協会の会員です。
株式会社山田養蜂場(岡山県鏡野町) Copyright(C)2008 Yamada Bee Farm All Rights Reserved.