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みつばちの童話と絵本のコンクール 山田養蜂場の社会貢献活動


「ぼくの妖精」A


一般の部  佳 作 神山 美奈子 (大阪府)

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 ハチのような理由はほかにもあるみたいだ。
「あいつ、ほんとにみつばちみたいなヤツなんだ。あいつの言葉、ハチのようにグサッとつきささるんだよ。」
 スパイクにはきかえているとそばにいた勇次がつぶやいた。
「たしかに。監督が細かいこと言わないかわりにあいつが言ってるみたいだね。」
 ぼくも同意した。
「でも言われてみればそのとおりなんだ。なんか不思議と納得してしまうんだ。」
 勇次はくつひもを結ぶ手をとめてそう言った。
 たしかにそうだった。
「どうしてバット、そんなに長く持ってんのよ。あんたみたいに小さいのは短く持ってコンパクトにふらないと、当たるわけないじゃん。」
 ぼくが空振りしたとき、ブン子はそういった。もっともなだけに心にチクチクきた。やっぱりあいつはハチなんだ。
 でもブン子がたまに作ってきてくれるはちみつレモンは最高だった。輪切りのレモンにはちみつをかけただけのものだが、これがとてもおいしい。
 ぼくなんかたいした練習もせず、試合にもあまり出てないのに、このはちみつレモンだけはみんなの倍ほど食べた。
「レモンと、はちみつの甘さが絶妙なハーモニーなんだよなあ。それにこの香り。」
 ぼくがみんなに隠れて食べようとしてたら、ブン子にみつかってしまった。
「だめ、死ぬほど練習してからよ。」
 こわい顔でそう言ってグランド10周を命じた。
(お前は監督か。)
 そう思いながらもはちみつレモンのために必死で走ったぼくだった。


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