ようこそ ゲスト
ごあいさつ
創業の精神・企業理念
事業内容
会社概要
私たちの取組み
みつばち文庫
ミツバチの童話と絵本のコンクール
エコスクール
みつばち教室
文化セミナー
植樹活動
ネパール植樹活動
内モンゴル植樹活動
子どもたちの子どもたちの子どもたちのために。
環境への取り組み
風力発電システム
ソーラーシステム
みつばち牧場

新着情報
採用情報
お問い合わせ
ショッピング
みつばち広場

当サイトはTRUSTeプライバシープログラムのライセンシーです。

みつばちの童話と絵本のコンクール 山田養蜂場の社会貢献活動


「きらきら」@


一般の部 最優秀童話賞 赤星 浩志 (東京都)

――――――――――――――――――――


 また、やろうとしてんだろう。
 怒られるぞう。
 藤野先生が黒板に黄色いチョークを当てた。
 カン!
 という音を合図に、白い紙ひこうきは窓のすき間から伸ばした吉井くんの手を、滑るように離れた。
「とってきなさい。いそいで」
 静かにオコる先生の声は、どなり声よりオソロシイのだ。
 それにしても先生、後ろにも目がついているなら、広川くんにも注意してくれませんか?
 広川くんは授業中、小さく切った消しゴムをぼくの背中にぶつけてくるんだ。



 

となりの席の桑田さんは、嫌がらせをうけて困っているぼくと目が合うと、一緒に困った顔をしてくれる。
 東京から転校してきた桑田さんは、勉強はよくできるけど、おとなしい。おとなしいから、友達があまりいない。いつもポツンとしている感じ。まあ、男子の中で一番仲がいいのは、ぼくかな。
 吉井くんが学校を休んだ。
 藤野先生は朝の会で、
「吉井くん、お医者さんにいくんだって。 だから今日はお休みです」
 って言ったけど、チョークの粉を黒板消しで真ん中に集めながら、
「少し、長くなっちゃうかもね」
 なんて、一番前の山下さんに言ってたぞ。聞こえたぞ。



 

吉井くんが休みだして三日目。
 塩津さんは吉井くんのとなりの席で、きれいなさし絵のある本を読んでいる。
 ぼくが
「ずっと休んでんね」
 と言ったら、
「ね」
 と、空いている席を見た。
「なに読んでんの?」
「アンデルセン」
 ぼくは吉井くんの席で紙ひこうきを折りながら、少しの時間、塩津さんとおしゃべりをした。
 男の子って、そういうの上手だよね。親指の爪、大きいね。
「窓から飛ばしてよ」
 塩津さんって、ハキハキしてるなあ。窓際の席っていいな。
「えー」
 怒られるのも、外まで取りにいくのも嫌なので、ぼくの席に向けて飛ばしたら、桑田さんが自分のそばに飛んでくるひこうきを無視して、ぼくらを見ていた。
 そんな桑田さんを、ほお杖をついた広川くんがにらんでいた。
「帰りさ、はっちの家行くけど一緒に来る?」
 その日の昼休み。塩津さんは吉井くんの机の中のプリントを丁寧にたたむと、自分のランドセルにしまった。



――――――――――――――――――――
 次のページへ
トップへ

フリーダイヤルでもご注文・お問い合せを承ります。詳しくはこちらをクリック
TRUST-e 山田養蜂場WebサイトはTRUSTeのライセンシーです。
山田養蜂場Webサイトでは個人情報保護のため、SSL暗号化通信を採用しております。
JADMA 山田養蜂場は、(社)日本通信販売協会の会員です。
株式会社山田養蜂場(岡山県鏡野町) Copyright(C)2008 Yamada Bee Farm All Rights Reserved.