「ノロブンは、まだ この茶を のんじゃだめだぞ。ここにいるのは、昔 丘にいたやつら、つまり ぼうれいたちなんじゃよ。こいつらの茶をのむと、おまえは 死んでしまうぞ」
えっと、ノロブンは 皆の顔を あらためて見ました。
どの顔も、陽気でいきいきとした 表情でした。
ノロブンは、ふしぎそうに 木にききました。
「木のおじいさんは、そんなにのんで 平気なの」
皆、どっと、ふきだしました。
「平気じゃねえぞ」
と、犬のようなクマが言いました。
「腹のさけめが、茶をのむたびに ふかくなっていく。年がいっていくのさ」
すぐあとをついで、オオカミが 笑いました。
「しかし このじいさん、茶会が やめられねえんだよ」
そうなのと、心配顔でふりかえったノロブンに、木は にがわらいをしながら、また ごっくりと お茶をのみました。