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みつばちの童話と絵本のコンクール

「雨のふる日に」

一般の部 佳作
 並村 有華(京都府)
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Picture01

A
 雨の日に ほらに帰ってきた ミツバチたちは、木が消えている間、どうしているのでしょう。
木と一緒に、どこかへ 行っているのでしょうか。
 残念ながら ミツバチ自身、何も知りません。
なんでも 雨が降って、まわりが ぼんやりと もやにつつまれてくると、急に ねむけにおそわれるらしいのです。
 時々、ゆめのなかで 笑い声や歌声を 聞いたような気がすると、言うものもいます。
しかし、さだかではありません。
どんな笑い声だったかと たずねても、しわがれた声で 何者の声だか けんとうもつかないと、言うのです。

 以前、巣に帰って来たとたん、木が消え始めるのに ゆきあわせた子がいました。
その子は 木と どこかに行っていたようなのです。
 この時ばかりは 女王さまが、じきじきに どこへ行ったのかと、おたずねになったらしいのですよ。
けれども その子は こわいものを見たと言うばかりで、それ以上答えようとは しなかったのですって。
 この話は、ハチからハチへと伝わり、いっそう 雨が降るまでにかけもどるようになっていったのです。


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