ようこそ ゲスト
小中大
ごあいさつ
創業の精神・企業理念
事業内容
会社概要
私たちの取組み
みつばち文庫
ミツバチの童話と絵本のコンクール
エコスクール
みつばち教室
文化セミナー
植樹活動
ネパール植樹活動
内モンゴル植樹活動
子どもたちの子どもたちの子どもたちのために。
環境への取り組み
風力発電システム
ソーラーシステム
みつばち牧場

新着情報
採用情報
お問い合わせ
ショッピング
みつばち広場

当サイトはTRUSTeプライバシープログラムのライセンシーです。

みつばちの童話と絵本のコンクール


「世界一のロールケーキ」@

子どもの部   佳作
 丹治 花子(京都府)

――――――――――――――――――――

 大親友がいなくなることが、こんなにもさびしいことだとは思わなかった。

 いつもならこの時間、由実と長電話して、それでいっつもお母さんに注意されてた。

 でも、今はだれも話し相手がいなくて、なにもやることがない気がしてちょっと困る。

 全ての原因は今日の学校帰りに私の大親友だった田鍋由実と私、山岡亜夜夏はいつものように、一緒に帰ってた。由実とはおさななじみで家も同じマンションの二つはさんでとなりだった。

「ねぇ、今日の宿題書くこと決まった?」

今日の宿題っていうのは、『自分の夢』を書いてくることで、毎年必ずある。

「決まったよ。」

「へ?うそ!なに、なに。」

「パティシエ。」

「パティシエ?なんで?」

私は由実の言ったことが信じられなかった。自分は何も決まってないのに、私だけ、おいてきぼりのような気がした。
まさか由実にそんな夢があったなんて―――

 

「私ね、おかし大好きなの。」

由実がいった。

「それだけ?」

「ううん、それで、ケーキ屋さんの奥でケーキ作ってる所、見るとさぁ、私もやってみたい!って思うし、自分の作ったケーキがショーウインドウにかざられてる所、一度でいいから見てみたいしね。」

「なに言ってんの、そんなのムリに決まってるでしょ。」

「たしかに今はムリかもしれないけど、これからがんばるから大じょうぶだよ。」

「大じょうぶなわけないでしょ。由実、料理もできないし、不器用だし。」

「そこまで言うことないでしょ!亜夜夏のイライラ、私にぶつけないでよ。」

由実はそう言って走ってった。

 私はすごくくやしかった。それは由実の言ったことが、とても正しかったから。由実はいっちゃったし、私は一人でとぼとぼ歩るきながら考えた。由実の言ったことを。そして、私の言ったことも。

由実は『パティシエになりたい』って言ってたけどなんで私は由実の夢を応えんできないんだろう。自分でもよく分からない。本当にイライラのせいなのか。だいたい、イライラの原因は由実にもある。由実はいつも能天気でなやみもなくて、とうぜん、夢もないと思ってた。でも由実は、考えてたんだ。私より由実は大人だった。

 とか、なんとか、考えてるうちに、家について、宿題して(ぜんぜん手につかなかったけど)じゅくに行って、帰り、私は一人でいたかったけど、

「おい、山岡」(うわっ最悪)

「なに?本田、今いそがしいんだけど」

「お前、今日田鍋とケンカしてただろ。」

「別に、ケンカってほどじゃないけ……」

「人の夢をかってに、きめつけるのはよくないと思うぜ」

「本田、きいてたの」

「あんだけ、声デカかったら、だれでもきこえるよ」

「とにかく、本田には関係ないの、そんなことより、勉強したら。」

「それは山岡もだろ。」

私と本田はじゅくがいっしょで、うちのじゅくはクラスがランク別にわかれてて、私と本田はおちこぼれクラスでじゅけん合格率が0に近い。

「山岡は、ちょっとは反省しようとか思わないわけ。山岡だっていやだろ、夢にケチつけられたら。」

「それは、まぁね。」

「ふぅーん、そっか、じゃっおれ帰るわ。」

はぁ……夢ねぇ。


――――――――――――――――――――

    → 次のページへ
トップへ

フリーダイヤルでもご注文・お問い合せを承ります。詳しくはこちらをクリック
TRUST-e 山田養蜂場WebサイトはTRUSTeのライセンシーです。
山田養蜂場Webサイトでは個人情報保護のため、SSL暗号化通信を採用しております。
JADMA 山田養蜂場は、(社)日本通信販売協会の会員です。
株式会社山田養蜂場(岡山県鏡野町) Copyright(C)2008 Yamada Bee Farm All Rights Reserved.