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みつばちの童話と絵本のコンクール

「たんぽぽの原のふしぎ屋さん」
こどもの部 佳作
西森 千穂(滋賀県)

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※写真をクリックすると、大きい画像が表示されます。



ルナはルンルの頭に乗せてもらいました。
ルンルが草のトンネルをくぐりぬけると…
「わあっ!!」
ルナはおもわず声をあげました。
見わたすかぎりたんぽぽの黄色、黄色、黄色。まんなかにはポツンと小さな家がたっています。
「さあ、ボクの店、イエロータイガーだ。お入り。」
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店のなかは黄色やオレンジでいっぱいです。
「ボクの店は自然の黄色に近い色をいっぱい
集めて品物をつくっているんだ。お母さん、
ハチミツティー2つ。」
すると どこからかポンとつぎたてのハチミツ
ティーがでてきました。
「これ、どうなっているの?」
するとルンルが急にしゅんとしてしまいました。
「あのね、ボク、代々この店やっているんだけど、お母さん…3カ月まえに…死んじゃって…。
この店は女の人が正式に店をつげるから、
ボクのおよめさんがみつかるまで、太陽の
まほうをのこしてくれたんだ。」
「…ゴメンね。ルンル…」
「いいんだ。…それよりルナ…この店、どう?」
「どうって、もしかしてココではたらかしてくれ
るの?すてき!!」
ルンルがパッとかおをあげました。
「本当?やったー ひとでがたりなくてこまってたんだ!」




ルナはイエロータイガーのアルバイトとして
はたらくようになりました。
最初は雪の国からきたスノウ姫がみかんで
つくったしんに太陽からもらったほのおの
ろうそくをかっていきました。

花のようせいはなのはなとべにばなのドレスをきて、ルナはいっしょにいたリスのおくさんとほめてあげました。

他にも、

きれいになりたい灰色ぎつねはヘチマから
つくったけしょう品をかいました。

真赤なドラゴンさんは角と目をはちみつで
ぬってつよそうにしました。

くらいのがこわいおばけは星をシャクヤクで
みがいてやりました。

おしゃれなさるはたんぽぽのせっけんを
かいました。

ルナはこの仕事が大好きでした。
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ところが、ある日
とんでもないお客様がきました。
「風のうわさできてみたけどけっこう
いけるじゃない。あっ、おまえはっ!」
お客様はルナをお城からついほうした
王女様だったのです。
「おまえはルナじゃないの。とっくに
のたれ死にしてたと思ってたのに。
なぜこんな所にいるのっ!」
「あの…王女さま…これは、いろんなわけが…」
「つべこべゆうんじゃないっ!」
王女様がルナにステッキをむけました。
このステッキはもしもの時に武器
になるステッキなのです。
ルンルはこわくてふるえながら
きばをむけました。
「ルナをいじめたらお客様でも
ゆるさないぞ。」




「ガォー」
ルンルは大きくほえたつもりでしたけど
こわくて声がちいさくなってしまいました。
「それでおどしのつもり?
そんなのぜんぜんへいきよ。」
ルンルはプスッと手をさされてしまいました。
「やめて、王女様!」
ルンルのまえにたったルナもいろんなところをさされてけがだらけです。
するとその時、
ティルタリッタルラルリサン
きいたことのない音がとけいからとびだして
きました。
「あっこの音は!」
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