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みつばちの童話と絵本のコンクール


「みつばちのチチ」

一般の部 佳作

まうのすけ(北海道)

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チチはクマに鼻を水で冷やすように
言いました。
そしてまた クマのために 薬草を探しに
飛んでいきました。 

森で薬草をつみながら、チチは泣きました。
本当は さびしかったのです。 

 

偶然助けたクマが 自分のために そんなことを
してくれるとは思いもしませんでした。
そして 今までの自分のことを考えました。

「ああ…ぼくはこれまで 誰かのために 
何もしようとしなかった。自分のためだけに生きていた。ぼくが誰のことも助けようと 
しなかったから ぼくを助ける友達もいなかったんだ……」

チチは自分がクマの仲間だと思われるのがイヤで、
クマに冷たくしたことを はずかしく思いました。
本当はみつばちの仲間のところへ 帰れなくなるのが こわかったのです。
でもチチは こわがるのをやめました。




一本杉へ近づいてくる黒い大きな
毛むくじゃら。
足と鼻にしっぷをしたヘンテコなクマと
小さなみつばちが一ぴき。
その両手には薬草をたっぷり
かかえています。
壊れた巣のまわりで休んでいるみつばちの
群れに向かってチチは言いました。
「やぁ 紹介します。
ぼくの友達のクマだよ。」


おわり
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