ある日のこと、 森の奥から大きな泣き声がきこえます。
チチが とおくから こっそり 見てみると、
大きな黒いクマが わんわん 泣いています。
どうやら 足に棘 (いばら) がからまってケガをしたようなのです。
「わああん うおおん」
棘は足をしめつけ、 クマの不器用な指では
はずせそうに ありません。
チチは知らんぷりを しようとしましたが、
クマの泣き声が あんまりうるさいのでこれでは昼寝もできません。
とうとう チチは クマを助けることにしました。
「もう泣くなよ。大きいくせになんだよ こんな棘」
チチはトゲの刺し傷によく効く薬草をつんできて クマの足にぬり、
葉っぱでしっぷをしてあげました。 |