「女王さまのはちみつ」
ぼくんち、きょう、ひっこしてきました。 パパとママは、かたづけやら、 てつづきやらでおおいそがし。 というわけで、ぼくが、ひとりでおつかいにいくんです。 もう、1ねんせいなんだから! まかせてください。
はじめは、ぶんぼうぐやさん。 あたらしいがっこうで、ぼくがつかうものを かいます。 「いらしゃいませ。」 「ええと、たいいくのはちまき。パステル。 りかでつかううえきばちを、ください。」 「みつばちょうりつ小は、これですよ」 てんいんさんがだしたのは、みたことのない、 へんなものでした。
あかしろでなくて、きいろと、くろのはちまき。「みつろうせい」 とかいてあって、 いいにおいがする 「パチテル」。うえきばちは、しろっぽけてさくさくしてます。 まるではちのすです。 「あの、ゆにゅうひんじゃないの、ください。じが、まちがってる。」 「ええ?このまちでつくってんのよ、パチテル。ほら、みつば小のマークがついてるでしょ。 まちのこ、みんなこれをつかうよ。」 「やっぱり、おかあさんとまたきます。」 といって、ぼくはなにもかわずに、みせをでました。
つぎは、パパのビールをかいます。 さかやさんにはいりました。 「いらっしゃい。おとうさんのおつかい?」 「そうです。ビールと、 おつまみください。」 「ビールと、おつまみね。」 「あっ。これじゃないです!」 ビールのラベルには、みたことないマーク。
おつまみをみたぼくは、きゃーといって、おみせのそとにでてしまいました。 だって、だって、なんかの、ようちゅうの、バターいためだったんだもん! おばさんは、おみせのそとにでてきて、はっはっはっはーと、わらいました。 「トーキョーからきたんでしょう!ぼく。くろすずめばちのこ、みたことないなんてさ。 おいしいよ。たべてごらん!」 というと、サンプルのおつまみをぼりぼりたべはじめました。 ぼくは、ちいさいこえで、 「いま、おなかいっぱいだから。」 と、やっというと、あるきだしました。